あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 180年ぶりはどこ?

barvirgo2017-02-06

スコットランドのローランド地方、イングランドとの国境近くをボーダーズといいます。
イングランドに近いと税金が取られやすいので1837年以降この地域には蒸溜所がありませんでした。


しかし最近のウイスキーブーム、ローランドに蒸溜所が少ない事もあってか幾つかのウイスキー蒸溜所建設計画があり、ボーダーズでも3つの蒸溜所がこの数年のうちに誕生します。
1つは名前もそのままBorders distillery(ボーダーズ蒸溜所)、そしてMossburn Distillers(モスバーン蒸溜会社)が2段階で計画しているJedhart distillery(ジェドハート蒸溜所)からのモスバーン蒸溜所、そしてR&B Distillers(アール&ビー蒸溜会社)がPeebles(ピーブルズ)に場所を決めた蒸溜所です。
まあR&BはIsle of Raasay(ラッセイ島)に現在蒸溜所を造っているので、こちらボーダーズの方は少し先になりそうですが、ボーダーズ蒸溜所とジェドハート蒸溜所はどっちが先にオープンするのか?といった状況です。
ただ最近の現地のニュースのニュアンスからするとモスバーンが2回に分けて造る蒸溜所の方が早くオープンしそうな雰囲気がありますね。
で、この2回に分けるというのは面白いなと思いました。
先ずはホテルだった建物を利用してジェドハート蒸溜所にし、その後拡張してモスバーン蒸溜所(上の写真が完成予想図)とするんだそうです。
大きくしたら蒸溜所の名前を変えちゃうんですね。
蒸溜所名が変るなんて無いことはないですが珍しいですし、出来る前からこういう話が出るのも面白いですよね。
ただジェドハートで造ったシングルモルトウイスキーのネーミングはどうするかはまだ決まってないそうです。
予定では3年後に拡張してモスバーンにするそうなので、ウイスキーは最初からモスバーンとするかもしれないからだそうです。
ただもしジェドハートでリリースしたら、小さい蒸溜所で且つ3年ぐらいしか稼動しない訳ですから数も少なく、発売前から幻のウイスキーって感じになってしまうかもしれませんね。
なんて事を思いつつ、モスバーン含めこれらの蒸溜所が出来れば、今まで数の少なかったローランドのシングルモルトウイスキーが色々楽しめるようになりますし、ボーダーズの近い地域に3つも蒸溜所が在るのならば、今まで殆ど訪れなかったボーダーズも訪れやすくなると楽しみが増えたと感じたあるじなのでした。
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