あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

Springbank 11 Year Old Local Barley(スプリングバンク11年ローカルバーレイ)

barvirgo2017-02-08

ちょっと気になるシングルモルトスコッチウイスキースコットランドの南西部、キンタイヤ半島の先端小さな街の蒸溜所からリリースされるというのでご紹介!
まあ小さな街の蒸溜所とは書きましたが、ウイスキー好きの皆さんならご存知の、そうスプリングバンク蒸溜所が、地元キンタイヤ半島の先端近くの農場、Aros Farm(アロスファーム)で作ってもらった大麦、それもBere Barley(ベアバーレイ)という古代種の大麦を使って仕込まれたシングルモルトウイスキーをリリースするのです。
ベアバーレイはご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、現在ウイスキー造りに使われている大麦が基本二条大麦という品種なのに対し六条大麦という麦の穂が6つあり、麦の実は小さく籾殻は多くなり、品種改良の進んだ今の時代では決してウイスキー造りに向いている大麦とはいえないのです。
ただ昔は六条大麦、ベアバーレイを使ってウイスキー造りが行われていたことも確かなので、原点回帰という意味なのか実験としての意味合いもあるのでしょう、今までにもブルックラディ蒸溜所とアラン蒸溜所がベアバーレイを使ったシングルモルトウイスキーをリリースしています。
なのでベアバーレイを使ったシングルモルトウイスキーという事だけではそこまで気にならないのですが、ブルックラディとアランはオークニー諸島で栽培されたベアバーレイを使いウイスキーを造ったのが、今回のスプリングバンクは地元の農場で作られたベアバーレイを使って造っているのです。
今の時代オークニーにしかベアバーレイを生産する農家が無いと言われていたのに地元の農家産という事は、おそらくスプリングバンク蒸留所でお願いして作ってもらったという事になるので、地元に拘るスプリングバンクらしくより興味が湧いてしまうんですよね。
因みに今回のスプリングバンク11年ローカルバーレイ、これまで書いたとおり原料は地元産のベアバーレイ、そして蒸溜が2006年の2月、ボトリングは実は今月でアルコール度数は56%の予定、それで一応9,000本をリリースするそうです。
なので数はそう多くはありませんが、スプリングバンクは少なくとも何百本かは日本にも入ってくるので、スプリングバンク好きの皆さんはもちろんウイスキー好きの皆さん、日本に入ってくるのを楽しみに待ちましょう。
にほんブログ村 酒ブログ 洋酒へ
にほんブログ村