あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 スコッチウイスキーなのに

barvirgo2017-05-08

もしかするとスコットランド以外でボトリングされる事になるかもしれません。
先月ディアジオ社が英国のブレグジット後のヨーロッパ諸国の輸出に関税が掛かってくる懸念から、スコットランドではなくイタリアに在るディアジオ社のスピリッツ用ボトリングサイトでブレンデッドウイスキーとグレーンウイスキーのボトリングを行なう計画を発表しました。
なのでスコットランド国内で100人以上の雇用が失われてしまう可能性が出ているのです。
え〜!スコッチウイスキーって製造はもちろんボトリングまでスコットランド国内で行なわれなきゃいけないんじゃなかったけ?
とあるじも思っていましたが、ここでまた2009年から施行された新たなスコッチウイスキーに関する法律Scotch Whisky Regulations 2009シングルモルトウイスキースコットランド国内でボトリングしなくてはいけないけれど、グレーンウイスキーブレンデッドウイスキーに関しては国外でのボトリングが可能へ変更になっていたそうです。
この変更にはあるじも気づいていませんでしたし、今回ブレグジット問題が無ければディアジオ社だってスコットランド以外でスコッチウイスキーをボトリングするなんて考えなかったかもしれないので、ディアジオ社がボトリングをスコットランド以外で行なうと発表したのもショックですが、2009年施行のScotch Whisky Regulations 2009は本当に改悪だったなと、この法律が変更になる時の反対署名活動をもっと頑張っていればと悔しくてなりません。
またそれにしてもディアジオ社も簡単に100人以上解雇する気とはどういうことなんでしょう?
まあこのディアジオ社の発表を受けスコットランド労働組合が先週から「Save Our Scotch’ campaign」を張ったそうです。
あるじもこれは応援してあげたいと思っているので、是非皆さんも「スコットランドでボトリングされないとスコッチウイスキーじゃないよな〜!」など声を上げて頂けると幸いです。
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