あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 Octomore Eights - A Masterclass(オクトモア・エイト‐マスタークラス)

barvirgo2017-08-10

スコットランドアイラ島にあるブルックラディ蒸溜所、ノンピートの「ブルックラディ」とヘヴィリーピートの「ポートチャーロット」、そしてスーパーヘヴィリーピーテッドの「オクトモア」と3タイプのシングルモルトウイスキーの造り分けをしていて、今回もっともピートを焚き込んだ「オクトモア」シリーズの第8弾のリリースを発表しました。
それがOctomore Eights - A Masterclass(オクトモア・エイト‐マスタークラス)、4種類の「オクトモア・エイト」が発売されます。
4種類のうち「08.2(エイトポイントツー)」は免税店限定ですが、それ以外は日本でも発売される事になると思うので、「オクトモア」ファンの方は楽しみにお待ち下さい。日本では冬に発売になるそうですから・・・
では「オクトモア・エイト」、簡単にそれぞれがどんなものなのか?あるじの分かる範囲でご紹介します。
先ず「08.1(エイトポイント・ワン)」、原料の大麦はスコティシュバーレイ、スコットランド産で収穫が2007年蒸溜が2008年の8年物、フェノール値は167ppmで全てファーストフィルのアメリカンオーク樽(バッファロートレースやフォアローゼス、ヘヴンヒルジャックダニエル等の空き樽)で熟成させたウイスキーでアルコール度数は59.3%です。
リリース数はこれが1番多く42,000本です。
そして「08.2」、こちらは先にも書いたとおり免税店限定で原料の大麦はスコティシュバーレイ、スコットランド産で収穫が2007年蒸溜が2008年の8年物、フェノール値も167ppmとここまでは「08.1」と一緒ですが熟成方法が別で3つのタイプのワイン樽で6年熟成させ、その後2年間イタリアワインのアマローネの空き樽で追加熟成させたウイスキーでアルコール度数は58.4%です。
そして次が海外でも既に注目が集まっている「08.3(エイトポイントスリー)」、原料の大麦はアイラ島オクトモアファームで2010年に収穫されたもので蒸溜は2011年、なので5年物ですが、なんといっても驚かされたのがそのフェノール値の値で、な・な・なんと!309ppm、正確には309.1ppmだそうで今までも「オクトモア」が世界で最もピーティなウイスキーではありましたが今までのフェノール値をはるかに上回るそれこそ「どんだけ〜!」といったウイスキーなのです。
因みに熟成樽は全体の56%がファーストフィルのバーボン樽、残りの44%はポイヤックやヴァントゥー、ローヌ、バーガンディの空き樽だそうです。
そしてアルコール度数が61.2%、リリース数は18,000本だそうです。
いったいどんな味わいなのか?今から飲める日が楽しみです。
そして最後「08.4(エイトポイントフォー)」、こちらは原料の大麦はスコティシュバーレイ、スコットランド産で収穫が2008年蒸溜が2009年の8年物、フェノール値は170ppmで、構成原酒のうち20%がヴァージンオークの樽で、残り80%はファーストフィルのバーボン樽ですがこれは樽の移し変えを行なっているらしく、バーボン樽の前にヨーロッパ産のヴァージンオーク樽で熟成させていたようです。
で、こちらはアルコール度数が58.7%、リリース数は12,000本だそうです。
以上4つのタイプの「オクトモア・エイト」、皆さんはどちらが気になりました?
あるじは全部気になりますが、一番は「08.3」で二番が「08.1」、そして三番が「08.2」って感じです。
なので少なくとも「08.3」と「08.1」は仕入れようと思っていますのでBAR Virgoのお客様は楽しみにお待ち下さい。
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