あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 訃報

barvirgo2017-09-25

昨日スコットランドから悲しいニュースが飛び込んできました。
スペイサイド・クライゲラヒー村にある老舗パブ、Fiddichside Inn(フィディックサイド・イン)のJoe Brandie(ジョー・ブランディ)氏がお亡くなりになられたそうです。
御歳88歳、あと2年はフィディックサイド・インを続けてくれるはずだったので、とても悲しくとても残念でなりません。
フィディックサイド・インは先に亡くなられた奥様、Dorothy(ドロシー)さんのご両親がドロシーさんが生まれた直後の1919年にオープンで、2019年の100周年までは続けたいと仰っていただけに重ね重ね残念です。
あるじも来年には伺おうと思っていただけに本当にショックです。
ただそれでもフィディックサイド・インに訪れ、ジョーが作り出す空間を体験できた事はバーを営む者としてかけがえのない経験が出来たとジョーに心より感謝したいと思います。
そして今までにも何度か書きましたがウイスキーが好きな皆さん、特にウイスキー業界にいらっしゃる皆さん、何時かスコットランドへ行こうなんて言わず何時行くと決めてください。
何時か、なんて言っていたら何時になっても行けやしません。
今しか学べない事が沢山あります。
先に延ばせば延ばすほど無くなっていくものがあるのです。
お金が無い時間が無いなんて皆さんよく言われますが、それはあるじだって同じです。それを何とかやり繰りし、お金や時間を作るのです。
そして学んだ事は必ず身になります。将来の財産になるのです。
あるじはもっとジョーから学びたかったです。
それはあ〜した方が良いとかこうした方が良いとか仰ってもらうのではなく、その場に行って自身で感じたかったのです。
もう2度とお会い出来ないのかと思うと本当に悲しいですが、ジョー・ブランディ氏のご冥福を祈り、あるじは少ししか感じられませんでしたがフィディックサイド・インの精神をバーやパブを営む皆さんにこれからは少しでも伝えていければと思います。
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