あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 スコットランドでライウイスキー

barvirgo2017-12-02

昨日ネット上であるじの好きなアイラ島のブルックラディ蒸溜所がライ麦を使ったウイスキー造りを始めた事を知り調べたら、なんとブルックラディ蒸溜所だけでなく先月同じ週にスコットランドのファイフに最近オープンしたInchDairnie(インチダーニー)蒸溜所でもライ麦を使用したウイスキー造りを始めていました。
そしてそれ以外でも既にブリュードッグ傘下の Lone Wolf(ローンウルフ)蒸溜所もライ麦を使って蒸溜を行っているは、果てはアンガスにあるArbikie(アービキー)蒸溜所では連続式蒸溜機を使ってですが2年前にライ麦を使って造ったライスピリッツの熟成中と、スコットランド中でライ麦を使用する流れが少なからず出来てきているようです。
まあ今までと同じようなシングルモルトウイスキーを造っていてはって事もあるのでしょうし、ブルックラディ蒸溜所のように生産農家を守る為っていうのもあるようです。
というのも、スコットランドの天気は雨が多く水はけの良い土地はそれでも大麦が育つそうですが水はけの悪いところは必ずしも毎年大麦が順調に育つ訳ではないそうです。
そんな水はけの悪い土地でも結構充分な収穫が見込めるのがライ麦らしく、ブルックラディ蒸溜所がライ麦を使ってウイスキー造りを始めたのも大麦が上手く生育しない農家がライ麦を栽培したので、それを使って違ったウイスキーを造ってみようとチャレンジする事にしたからのようです。
生産農家を守る、偉いですね!
というような事もあり先月からライ麦を使ってウイスキー造りを始めたブルックラディとインチダーニー、ともにモルトと組み合わせてマッシング(糖化)を行なうそうですがその使い方や比率・構成比も違うので、結構面白いなと思います。

またどちらもシングルグレーンウイスキーとして生産するそうですが、ライ麦比率を50%以上にしてアメリカでライウイスキー(ライ麦51%以上)としてリリース出来るよう考えているそうです。
という訳で、近い将来今までとまた違うシングルグレーン(ライ)スコッチウイスキーが出てくるのかと思うと楽しみが増えたなと思うあるじなのでした。
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