あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 サントリーウイスキーのセミナー 〜3〜

barvirgo2018-02-26

さて、前回はサントリーのグレーンウイスキー造りの歴史と知多蒸溜所でのグレーンウイスキー造りを簡単に紹介しましたが、サントリーでは白州蒸溜所でもグレーンウイスキー造りを2010年の12月から試験蒸溜、そして2013年5月から本格的に行なっています。
まあ本格的とは言ってもかなり小さめな連続式蒸溜機らしく、知多蒸溜所では大きすぎて出来ない実験的な蒸溜などが出来、面白いウイスキー造りが出来るそうです。

蒸溜設備が大きいと失敗した時の損害が大きいが、小さければリスクを最小限に留めらるという利点が白州の連続式蒸溜機にはあるそうです。
そしてこの連続式蒸溜機を使って実際にサントリーが行なっているウイスキー造りの一例が下の写真の通りです。

アルコール度数94%で取り出して造っている「白州グレーン」、アルコール度数70%で取り出しているライ麦を30%使って造っている「白州ライ麦タイプ」、そしてモルトを原料にアルコール度数75%で取り出している「白州連続蒸溜モルト」など造っているそうです。
そしてここにも白州蒸溜所の連続式蒸溜機が小さいが為の利点があるらしく連続式蒸溜機ながら、色んなアルコール度数で取り出すのが大きな物に比べやりやすいそうです。
蒸溜度数が高いとある意味原料に何を使ってもあまり違いが出ませんからね。
という訳で、色々つくり分けをしている白州蒸溜所のグレーンウイスキーの中から明日リリースされるのが「THE ESSENCE of SUNTORY WHISKY」シリーズ「THE ESSENCE シングルグレーンウイスキー 白州蒸溜所 ライタイプ」です。
先に書いたライ麦を30%使用したウイスキーで、2012年に蒸溜をした原酒を熟成樽の到着が遅くなったらしく、それで2013年になってから樽詰めをしたそうで、それで酒齢が4年表記になっているそうです。
まあ連続式蒸溜機を使って製造しているのでグレーンウイスキーといえばグレーンウイスキーですが、飲んでみると何かバーボンやライウイスキーに通じる味わいが感じられるウイスキーだとあるじ的には思いました。
続く・・・
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