あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 こんなジャパニーズウイスキーも

barvirgo2018-06-28

あったんですね!
その名も「Kaiyo "The Peated" Mizunara Oak Japanese Whisky」だそうです。
昨年10月に先ずピーテッドではない「KAIYO JAPANESE MIZUNARA OAK WHISKY」の43%とカスクストレングスがリリースされジャパニーズウイスキー・マーケットを震撼させたらしく、あっという間に売り切れてしまったそうです。
そして今回リリースされたのが「Kaiyo "The Peated" Mizunara Oak Japanese Whisky」で、ピートが焚かれたモルト原酒を有明産業さんで造られたミズナラ樽に入れ約3ヶ月船に載せ海上での追加熟成をさせたものなんだそうです。
因みにモルト原酒はどこの蒸溜所かは明かせないらしく、且つ他の蒸溜所のモルト原酒をほんの少し加えたティースプーンモルトなんだそうです。
まあ何とも怪しいジャパニーズウイスキーですよね。
もしここまでするんだったら何も海外じゃなく日本で販売すればいいのに殆どアメリカでの販売なのです。
実は「小言」では書いていませんが、今ジャパニーズウイスキーについてはしっかりとした定義がない為しっかり定義を決めた方が良いよ。とデイヴ・ブルーム氏が提言した記事がネット上で広まっていたりします。
そんな中このような日本で販売されていないウイスキーがジャパニーズウイスキーとして海外で販売されているわけです。
そしてこのウイスキーもきっとあっという間に売切れてしまうのでしょう。
まあまだ価格に見合うだけの味わいであれば良いのですが・・・
なにしろ今海外ではジャパニーズウイスキーというだけで売れるような時代になってきています。
ジャパニーズウイスキーブーム確かに嬉しくはあるんですが、もう多くの日本では見ないジャパニーズウイスキーが海外では多く流通しています。
これは日本でまじめにウイスキーを造っているメーカーにとっては決して良い影響はないと思うのです。
売れるんだったらとまじめに造っていたメーカーまでがちゃんと造らなくなる可能性だってあるわけですしね。
ジャパニーズウイスキーの定義も無いし、あ〜すればこ〜すれば売れるや!なんていい加減なウイスキーを造るようになってしまっては何れ衰退するのは火を見るより明らかだとあるじは思うわけです。
なので皆さんがジャパニーズウイスキーってどんなウイスキーがジャパニーズウイスキーなのか?もう少し関心を持っていただけると嬉しいなあと思っています。
そして皆さんが関心を持つことで日本のウイスキー業界が自ら何をもってジャパニーズウイスキーと言うのか?しっかり定義づけするようになってくれる事を期待したいと思います。
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