に参加して来ました。
今月16日(火)に新発売になるサントリーの新商品、その名もSUNTORY WORLD WHISKY「碧Ao」、世界の5大ウイスキーといわれるアイリッシュ、スコッチ、アメリカン、カナディアン、ジャパニーズをブレンドしたウイスキーで、これがどんなウイスキーなのか?ってセミナーです。
まあ5ヶ国の国で造られているウイスキーをブレンドして造られるウイスキーは殆ど聞いたことが無く、今のところ知られているところではベンチャーウイスキー秩父蒸溜所がリリースしている「イチローズ “モルト&グレーン” ホワイトラベル」ぐらいの筈です。
2カ国のウイスキーをブレンドしているというのは結構あるんですけどね。
なのでまだまだ殆ど聞かない世界5大ウイスキーブレンド、それも自社の蒸溜所の原酒だけで造る事が出来る、これが出来るのは世界でも間違いなくサントリーだけだと思いますし、今回のセミナーでもそう仰っていました。
という訳でそれではどんなウイスキーなのか?聞いてきた話など簡単に紹介させて頂きます。
サントリーは2014年にアメリカのバーボンメーカー、ジムビームを買収しました。
これによってジムビームが所有するバーボンの蒸溜所やアイリッシュの蒸溜所なども自社の傘下に収め、現在は日本に山崎蒸溜所と白州蒸溜所、アメリカにはジムビームのクレアモント蒸溜所とブッカーノウ蒸溜所にメーカーズマーク蒸溜所、カナダにはアルバータ蒸溜所、それとアイルランドがクーリー蒸溜所にキルベッガン蒸溜所、そしてスコットランドにボウモア蒸溜所・ラフロイグ蒸溜所・オーヘントッシャン蒸溜所・グレンギリー蒸溜所・アードモア蒸溜所と、5ヶ国合わせ14の蒸溜所を所有しているのだそうです。
余談になりますがなんと(ビーム)サントリー、スペインにもウイスキーの蒸溜所を所有しているのだそうです。
セミナー中にも「実は、」なんて仰っていましたが、スペインにウイスキーの蒸溜所がありそれをサントリーが所有しているとは何ともビックリです。
で因みにその蒸溜所はDYC(Destilerías y Crianza del Whisky)といってセゴビアに在るそうです。
なんて話がそれましたが本題に戻ると今回の「碧Ao」、5ヶ国のそれぞれのウイスキーの個性が垣間見える、そんなウイスキーを目指したそうです。
そして試行錯誤のブレンドを繰り返しちょうど100回目のブレンドでマスターブレンダーからのOKが出たそうです。
そしてその構成はというと、まあもちろん細かいところまで教えてはくれませんでしたが、使用している原酒としては山崎蒸溜所のシェリー樽熟成原酒、白州蒸溜所のスモーキー原酒、ジムビームのクレアモント蒸溜所とブッカーノウ蒸溜所両方のバーボン原酒、そしてアルバータ蒸溜所のグレーン原酒、グレンギリー蒸溜所のノンピート原酒にアードモア蒸溜所のピーテッド原酒、それとクーリー蒸溜所のノンピート原酒の合わせて5ヶ国7蒸溜所の原酒をブレンドしているそうです。
そして最も多く使われているのがアルバータの原酒でその次がジムビーム、そしてクーリーの原酒が一番少なくそれ以外は殆ど同じぐらいの構成だそうです。
また熟成は一番若いのが約4年、そして一番長熟で約18年ぐらいの原酒だそうです。
ただこれもどれが何年かまでは教えてもらえませんでした。
そして味わい、実はあるじ今年2月にもサンプルを飲ませて頂く機会があったんですが、そのサンプルはブレンド直後の11月の物だったそうで、正直かなり味わいにジムビームが強く出るなと感じていたんですが、今回改めてテイスティングしてみてビックリ!
セミナーでも福與チーフが仰っていましたが、「碧Ao」は後熟で凄く変わって、しかも結果良い方向に変ったと言っていたんですが、本当にその通りだと感じました。
ただ後熟といっても樽での追加熟成ではなくステンレスのタンクでの後熟と仰っていたので、まあ全体を落ち着かせ馴染ませたってことだと思いますが、ここまで味が変わるのかって思いました。
という訳で個人的には飲めるウイスキーになっているなと感じましたし、5ヶ国7蒸溜所のウイスキーを使って造られているという面白さ込みで結構ありなウイスキーなんじゃないかと思います。
なので皆さんもこれから発売になるので機会があれば飲んでみてください。