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 「カシャーサ」を

2本、入荷しました。
今月の3日(日)に、「サトウキビ酒フォーラム」に参加した事を以前書きましたが、そこでブラジルの地酒である「カシャーサ」について聞いたので、せっかくならと試飲した物の中から2本を仕入れたのです。
で、この「カシャーサ」なんですが、以前はよく「ピンガ」と言って日本に紹介されていましたが、今まで殆ど国内消費が中心だったのを海外に輸出する商品に育てる為、国や幾つかの州がブランドイメージの向上を図り、国や各州の州法にパスした物を「カシャーサ」と呼ぶようにしているようです。
そして、同じ「カシャーサ」でも大きく分けて2種類あり、工場によって工業的に造られるお酒(Cachaca Industrial「カシャーサ・インデュストリアル」)と、家内蒸留所で手造りされるお酒(Cachaca Alambique「カシャーサ・アランビック」)*1があるそうです。
また「カシャーサ・アランビック」は、Artesan Cachaca(アーティザン・カシャーサ)とも呼ばれているようです。
そして、その「アーティザン・カシャーサ」の生産量がもっとも多いのがミナスジェライス州だそうです。
で、そのMG州では、州独自で主要な輸出商品に育てようと、厳しい州法を定めているのだそうです。 (と言っても、まだまだ他のお酒に比べると、さほど厳しい法律ではないので、かなり地酒っぽさがありますね)
という事もあり、今回は試飲した中でMG州の「アーティザン・カシャーサ」を入荷する事にしました。

左「カショエイラ」 右「リメイラ」
まだまだ、日本には少ししか入ってきていませんし、マイナーなお酒ではありますが、ラムと同じサトウキビのお酒としては、ラム以上に原料に由来する味わいが あり、これからの季節ストレートにロック、またはカクテルなどで楽しんで貰いたいお酒です。

*1:原料のサトウキビは、自家栽培か地元契約農家のみで、収穫は鎌で刈り取る手作業、酵母も自家培養、発酵は18時間〜36時間、蒸留は単式蒸留器、  熟成樽はブラジル特産木であれば何とは決まっていないそうです。また熟成させなくてもOKだが、カラメル使用は禁止