あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 アクアビット

久しぶりにお酒のことなんぞ・・・
「あるじの店」ではそこそこ人気のあるお酒「アクアビット」についてです。
アクアビット」は北欧で造られているスピリッツ(蒸留酒)になります。
因みに「アクアビット」はノルウェーで「Aquavit」デンマークでは「Akvavit」スウェーデンでは両方の表記をとっています。
これは、蒸留酒を意味するラテン語の「Aquavitae」(アクアビテ:生命の水)からきているんでしょうね。
で、15世紀には「アクアビット」に関する記録があるそうなので、すでにその頃から造られていたようですね。
そして当時は、ドイツから輸入したワインを原料に造られていたそうですが、16世紀になるとドイツワインの生産量が減り、原料を穀物に切り替え、18世紀には、寒冷地栽培に適したジャガイモが北欧に普及したので、それを原料にするようになったようです。
主原料はジャガイモなので、北欧の芋焼酎みたいなものですね。
しかし、ただジャガイモを主原料にしたスピリッツでは芋焼酎と変わらないのですが、さすがにただ蒸留するだけではなく、蒸留液のアルコール度数を調整してからハーブ類を加え、再度蒸留をします。
この造り方は「ジン」と似ています。
そして再度蒸留する際に加えられるハーブですが、もちろん国やメーカーによって違いはありますが、共通しているものに「キャラウェイ」(ヒメウイキョウ)があります。
そのほか使われることが多いハーブには「クミン」「カルダモン」「フェンネル」などがあるようです。
そしてハーブに由来する香りがあるので、「ハーブスピリッツ」と呼ばれたりもしているそうです。
それと一般的には樽熟成はしないらしいのですが、中には樽熟成しているものもあります。
と、「アクアビット」について説明しましたが、これを書いていて気がついたことがあります。
アクアビット」というお酒について、それなりには知っていましたが、自分で書いていながら、使われているハーブの名前は知っていても、ハーブについては勉強不足でよく知らないということが分かりました。
これからは、ちょっとハーブについても勉強してみようと思います。
ということで、たまには「アクアビット」飲んでみて下さい。