あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 「プレミアムウオツカ」

とか「ラグジュアリーウオツカ」といわれる物が、ここ最近幾つも発売されています。
原料や水、製造過程に拘って造っているそうで、海外ではかなり人気を博しているそうです。
メーカーや酒販店の方は日本でも人気が出てきてます、売れていますと言うのですが、あるじにはそれが実感出来ないんですよね。
確かに「あるじの店」がフリーのお客様は殆ど見えないという独特の環境にあるとはいえ、お客様が「プレミアムウオツカ(何某かのブランド名を含む)」飲ませて、とか「プレミアムウオツカ」でカクテル作って、などと仰られる事はまず無いのです。
何しろ通常のウオツカに比べ3〜5倍の価格なので、カクテルに使えば多少通常のウオツカを使うより高くせざるを得ないし、日本人でウオツカ大好きストレートやロックで飲みますと言う方も居ないとは言いませんが「あるじの店」でもごく少数なんですよね。
で思うのですが、皆さんは「プレミアムウオツカ」とか「ラグジュアリーウオツカ」と言われるものを飲んでみたいですか?
あるじも2〜3種類はあってもいいと思うし、実際「あるじの店」にも置いていますが、最近の「プレミアムウオツカ」を競うように出してくるメーカーには多少疑問を感じてしまうんですよね。
海外で人気だからとか、他所が出しているからという理由で発売しているのだと、良い意味で競争してお互いが売り上げを伸ばすというより、過当競争で良いお酒(ウオツカ)も気がつけば終売になってます、なんて状況になるのではないかと心配になってしまうのです。
なので、あるじは「プレミアムウオツカ」もいいけど、もっとお客様が飲んでみたいなぁと思えるものをメーカーには出してもらいたいと思う今日この頃なのでした。