あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 Midleton Dair Ghaelach(ミドルトン ディア・ゲィーリィッチ)

barvirgo2015-02-28

アイリッシュウイスキーに「ミドルトン」というウイスキーがあります。
一時期アイリッシュウイスキーの人気が落ちて蒸溜所が減ってしまった時、アイルランド(北アイルランドを含め)残った2つの蒸溜所の内の1つで、殆どのアイリッシュウイスキーブランドを生産するようになった蒸溜所のハウスウイスキーです。
今でも「ジェイムソン」など沢山の銘柄を造っていますが、今回はそんな中ハウスブランドの「ミドルトン」で新たな試みのウイスキーが発売されることになったのでその紹介です。
そのウイスキーの名前が「Midleton Dair Ghaelach(ミドルトン ディア・ゲィーリィッチ)」で、ディア・ゲィーリィッチはアイルランド語アイリッシュオークという意味だそうです。
という事で、この「ミドルトン ディア・ゲィーリィッチ」というのはアイリッシュウイスキーで初めてアイリッシュオーク樽を使用したウイスキーなのだそうです。
アイルランドに拘ったウイスキーという事なのでしょうね。
なので、今回の「ミドルトン」はウイスキーとしてはシングルポットスティルアイリッシュウイスキーというアイルランドの伝統的なタイプのウイスキーで、シングルモルトでもなければグレーンでもないしましてやブレンデッドウイスキーでもありません。
そのミドルトン蒸留所で造られたシングルポットスティルアイリッシュウイスキーの原酒の中からバーボン樽で15年から22年熟成させた原酒を合わせ、その後アイリッシュオークのホッグスヘッド樽で追加熟成させ毎月テイスティングして結局1年後熟させたものが今回リリースされるウイスキーとなったそうです。
今回のアイリッシュオークは新樽でミディアムトーストという事なので後熟に使ったのかもしれませんが、今後はニューメークスピリッツを入れた最初から最後までアイリッシュオーク熟成の「ミドルトン」なんていうのも発売されるかもしれませんし、樽不足の昨今、アイリッシュオーク樽を使うというのはアイリッシュウイスキーにとってはとても良い事だと思います。
てな訳で、あるじもこのウイスキーは飲んでみたいです。

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