あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 「ボンドマティーニ」

昨夜「カジノロワイヤル」をご覧になられたというお客様が見え、「ボンドマティーニ」の話に少しなりました。
映画の詳しい内容は聞かなかったのですが、ジェームスボンドが「マティーニ」をオーダーする時、原作に忠実なのかどうかだけ聞いてみました。
で、ハッキリとは分からなかったと仰られましたが、字幕にある以上に細かくオーダーしていたそうです。
なのでもしかすると、かなり原作に忠実なのかもしれませんね。
で、じゃあ原作はどうなの?って思われる方や、読んだけど忘れたという方も多いと思うので、ここで「マティーニ」をオーダーする部分だけ抜粋して紹介します。
‘A dry Martini,’ he said. ‘One. In a deep champagne goblet.’
‘Oui, Monsieur.’
‘Just a moment. Three measures of Gordon’s, one of vodka, half a measure of Kina Lillet. Shake it very well until it’s ice-cold, then add a large slice of lemon-peel. Got it?’
となっていて、これが「ボンドマティーニ」の原型になるのですが、原作の中では後で「ヴェスパー(Vesper)」という彼女(ボンドガール)の名前がこのカクテルにはつきます。
なので「あるじの店」でもそうですが、「ボンドマティーニ」は上記のレシピを参考に、各店・各バーテンダーが多少レシピを変えて作っているのが現状でしょう。
という事で、皆さんも上記のレシピを参考にして、自分オリジナルの「ボンドマティーニ」や「自分マティーニ」なんていうのを考えてみては如何?