あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 テキーラ!!

いや〜・・・、とにかく今年の夏は暑いですね。
そして、これだけ暑いとビールとか飲みたくなりますが、ビールばっかりじゃお腹も膨れるし、飽きてもきますから、そんな時にはラムとかテキーラが何となく良い様な気がしませんか?
で、今日はラムではなく「テキーラ」の話をさせてもらおうかな、なんて思います。
約2年前にも少し「テキーラ」の話は書いたのですが、読んだ方でも忘れているでしょうし、読んでいらっしゃらない方もいると思うので、改めてちょっと紹介します。
まず「テキーラ」は、サボテンから造られているお酒ではありません。竜舌蘭といって、ユリ目竜舌蘭科の、植物としてもサボテンとは分類も全く違う種類の植物から造られるのです。
そしてテキーラの場合は、その「竜舌蘭」の中でも「アガベ・アスール・テキラーナウェーバー種」(別名:ブルーアガベ)という種類から造られないと「テキーラ」とは言わないそうです。
そして造られる地域も決められていて、テキーラ村のある「ハリスコ州」の他、グアナファート州、ナヤリ州、ミチョアカン州タマウリパス州の指定村で成育する竜舌蘭で造られないと駄目だそうです。
そして、それ以外の「竜舌蘭」や違う地域で造られている「ブルーアガベ」を使って造られたものは、「ピノス」とか、「メスカル」と呼ばれるそうです。またメキシコでは、これらのお酒の総称としても「メスカル」というそうです。
但し、「ブルーアガベ」が、原料中51%以上あれば、「テキーラ」と呼んでもいいそうです。
なので、「ブルーアガベ」100%で造られている「テキーラ」は、「アガベ100%テキーラ」と別に格付けがされるそうです。
という事で、それでなくても「テキーラ」はメキシコの中では高級酒なのですが、 最近では「テキーラ」の人気が高くなってきて、「アガベ100%テキーラ」の商品 (「ドン・フリオ」等)も増えているようです。
あと、「テキーラ」には、「ブランコ(シルバー)」「レポサド」「アネホ」といった等級分けがされているのですが、熟成をさせていない物が「ブランコ」で、2ヶ月以上熟成した物が「レポサド」、1年以上熟成が「アネホ」とつけられるそうです。
まっ、要するにメキシコの地酒なんですが、最近では種類も増え、品質も良くなり、今まで敬遠していた方にも「おっ!これなら飲める。」、といった物が出て来ている気がするので、もし良かったらこの暑い夏にピッタリの「テキーラ」、是非飲んでみてください。
因みに「あるじの店」では、もっと地酒チックな「メスカル」もありますので、こちらも、物は試しと飲んでみてください。