あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 サントリーのセミナー

barvirgo2011-06-21

に、行って来ました。
今日のセミナーはタイトルが洒落ていて、「シングルモルトはシングルじゃない!」というタイトルでした。
そして「マッカラン ファインオーク」を中心に「山崎12年」と両方の原酒をノージング(香りを嗅ぐ)・テイスティングするものでした。
マッカラン」の方は、ニューポット(蒸留されたばかりで樽熟成していない原酒)と、 ヨーロピアンオークのシェリー樽、アメリカンオークのシェリー樽、バーボン樽、そして 「ファインオーク12年」を、「山崎」の方は、ニューポットとシェリー樽、パンチョン樽、ミズナラ樽、そして「12年」をノージング・テイスティングしました。
当然ニューポットの時点でお互い味わいは違うのですが、どちらの原酒も熟成させる樽が違えば、本当に違う味わいに仕上がるのがハッキリ分かり、とても良いセミナーだと思いました。
そしてマッカランサントリーの両社とも、樽には拘っているというのがよく分かるセミナーでした。
で、今日の講師はサントリーの宮本氏だったのですが、そこかしこにサントリーの方がマッカランに負けていないところがあるのをアピールしていたのは、ちょっと 面白かったです。
その内の1つとして、マッカランサントリーシェリー樽を造る際、材の乾燥は自然乾燥で4年と一緒だそうですが、その後のシーズニング(シェリーを樽に入れている期間)がマッカランが2年のところ、サントリーは3年かけているそうです。
まっ!確かに1年違えば樽の状態もだいぶ変わるでしょうからね!
そしてマッカランの話で感心したのは、リリースする製品の味はもちろん、色が ボトリングするバッチ毎に変わらない様にする為に、マッカランでは全ての樽の 味はもちろん、色もチェックしているという点です。
これって凄い事ですよね〜!
常に見た目も味も変わらないでリリースする。しかもカラメルで色を整えずに!
たぶん多くの蒸留所はこれを目指すのでしょうが、その為に全ての樽をチェックするというのは、結構簡単じゃないと思うんですよね〜・・・
なので、この秋あるじマッカラン蒸留所に行くのですが、なんか見学するのがとても楽しみになる今日のセミナーでした。
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