あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 Glenfiddich Cask of Dreams(グレンフィディック・カスク・オブ・ドリームズ)

barvirgo2013-06-25

スペイサイドのシングルモルトウイスキーグレンフィディックが限定品ではありますが「カスク・オブ・ドリームズ」という商品をリリースしました。
日本では販売されない限定品ではありますが、使用されている樽が珍しいので紹介することにしました。
その樽というのはNordic oak(ノルディックオーク)と言いますから、北欧で伐採されたオークで作られた樽です。
グレンフィデッィクが言うにはスコッチウイスキーでノルディックオーク樽を使用したのは自分のところが最初だといっていますし、確かに今までノルディックオーク樽熟成というスコッチウイスキーは確かに今まで聞いたことがないので、たぶん本当にグレンフィディックが初なんでしょう。
ただ、確かにスウェーデンのマクミラ蒸溜所でもスウェディッシュオークを使用していると言っているので、北欧のオーク材というのが熟成樽として使えるようですし、これから北欧の樽で熟成させたウイスキーが出てくる可能性は高いんじゃないかと思います。
って言うか、現在ウイスキーの需要が世界的に伸びている為、ウイスキー業界はスコットランドに限らず増産体制で、樽の価格の高騰や樽不足を起こしかねない状況になっていますので、今まで使われていなかった樽材で熟成させたウイスキーというのが、このフィディックのノルディックオーク以外にもリリースされる可能性は高いじゃないかと思うんですよね。
そして、熟成樽の中心はバーボン樽とシェリー樽というのは変わらないと思うのですが、そんなオーク材もあったのか!的な樽で熟成させたウイスキーがリリースされるようになってくるんでしょうね。
あっ!そうそう、それでこの「グレンフィディックカスク・オブ・ドリームズ」ですが、熟成年数の表記はなく、ノルディックオークを使用したのは後熟のみで、その後熟は冬季に行ったそうです。
そしてリッター瓶で限定3,600本、北欧のマーケットを中心に販売されるそうです。
なので手に入れるのは難しいかなとも思いますが、あるじ的にはとりあえず飲んでみたいウイスキーです。
それにしてもウイスキーの熟成樽、同じ蒸溜所でもこんなに味わいが変わるのかと感じられるので本当に面白いです。
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