あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 あるじ スコットランド西海岸を往く −6−

barvirgo2009-10-12

タリスカー蒸留所
9月21日(月)、スカイ島に 着いて一夜が明け、この日はタリスカー蒸留所を含めスカイ島の観光名所を何ヶ所か回りました。
スカイ島観光をするにあたり、予約していたタクシーには、 最初タリスカー蒸留所へ行って、その後にダンヴェガン城、後はキルトロック(海に流れ落ちる滝)が見たいということを伝え、その他の見所は運転手さんに任せるという方法を取りました。
スカイ島のタクシーは貸切の場合、だいたい1時間£30だそうです。
なので、8時間なら£240、9時間なら£270ぐらいですね。
1人で行くにはちょっと高くて辛いですが、ご夫婦・友人同士であればタクシーは充分ありだと思います。
で、自分達は予約したニコルソンさんにホテルに午前9時に来てもらい、まずは タリスカー蒸留所に行きました。
しかし、ここでちょっとした勘違いがありニコルソンさんには凄いスピードで走ってもらう事になってしまったのです。
というのも、蒸留所に9時半に予約を入れていたのですが、その事を上手くニコルソンさんに伝えられず、しかも蒸留所まで30分では厳しい距離だという事を自分達は知らなかったため、ニコルソンさんにそれを知ってもらった時には9時半にはとても無理という感じだったのです。
しかし!凄く飛ばしてくれたお陰で、5分と遅れずに蒸留所に着いたんですよね。
って言うか、この日は雨も結構降っていたので、ちょっと怖いぐらいでした。
そして、レセプションで予約のプリントを見せ、待望のそしてこの旅最初の蒸留所見学をしました。

                   レセプションにて

        ウオッシュバックとポットスティル(初溜が2基の再溜が3基)

スピリッツセイフと忙しそうに働いていたスティルマン、ポーズもとってくれました。

左:タリスカーのロゴ  中:ポットスティルの底  右:蒸留所唯一のウェアハウス



左:テイスティング用に用意されたタリスカー     中:3日前に蒸留されたばかりのニューメーク     右:フレンド・オブ・クラシックモルト、メンバー用12年

今回見学して印象に残ったのはスティルハウスでした。
ちょうど蒸留中で、スティルマンの男性が、ポットスティルの蒸気圧を調整したり、スピリッツセイフの比重計をチェックしたり、ノートのような物を見てチェックや計算をしたりと、全てを1人でやっていたのです。
蒸留については、時間や比重でミドルカットを決めると聞いて知ってはいましたが、いざ実際に行うのはかなり大変なんだという事を、作業しているスティルマンを見て実感させられました。
そして、自分は飲ませて頂き、実際に買って帰った「タリスカー57° ノース」が、自分は気にいったのですが、蒸留所のブランドマネージャーさんからしてみると、親会社(ディアジオ)に言われてリリースした商品らしく、そんなに気に入ってないなんて事を言っていたのは面白いと思いました。
こうしてタリスカー蒸留所の見学は、買い物とテイスティング含め2時間近く楽しむ事が出来たのですが、あるじドジというか、物忘れが激しいというか・・・すっかりマザーウォーターを貰うのを忘れちゃったのです。
まぁ〜貰えない可能性もありますが、貰っていれば・・・「あるじの店」でお客様に出せたのに〜と、それだけが悔やまれます。
  そんな訳で蒸留所前の小川の写真、もしかしたらこの水がマザーウォーターなのかも?なんてね!
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