あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

グレンゴイン、アラン、スプリングバンクそしてアイラ −22−

barvirgo2012-06-18

5月2日(水)、さて先ずはアードベッグ蒸留所の見学です。
前回来た時は所長のマイケル・ヘッズ氏が案内をしてくれましたが、今回は他にも来客があったらしく、挨拶には来てくれましたが、案内は女性スタッフの方がしてくれました。
まっ!ある意味残念ではありましたが、ミッキーに比べ女性スタッフの方が丁寧にゆっくり話してくれるので、分かりやすさでいえば今回の方が分かりやすくはありました。

左:昨年コミッティ向けにリリースしたローラーコスーターをイメージしたオブジェ 右:蒸留所入り口の看板、中はカフェやショップ、レセプションになっています。

左:昔の蒸留所の見取り図         右:蒸留所の昔の写真等
そして先ずは昔の写真や蒸留所で遣う道具が置いてある部屋で蒸留所の歴史を話して貰います。
その中で話のポイントとしては、1981年に蒸留所が閉鎖され約10年間は全く生産がされていなかった事と、1997年にグレンモーレンジィ社が蒸留所を再建したという点を強調されていました。
それから現在はモルティングはしておらず、モルトはポートエレンモルティングスから入れている事、フェノール値は55ppmである事など説明してくれます。

左:モルトミル、アードベッグはロバート・ボビー製    中:マッシュタン    右:マッシュタンの中

左:オレゴンパインで出来ているウォッシュバック   右:ウォッシュバックの中

ポットスティル、アードベッグは初溜・再溜1基ずつ、また写真だと分かりにくいかもしれませんが、スピリットスティル(左のスティル)にはピューリファイヤー(精留器)が取り付けられていています。

左写真はスピリットセーフ
今回見学させて頂いたのはスティルハウスまでで、ウェアハウス(貯蔵庫)を見ることは出来ませんでした。
しかしここでは書いていませんが、本当に丁寧に案内をしてくれて、プロダクトの数字なども細かく話してくれました。


また現在アードベッグ蒸留所ではブレンデッド用には一切出していないと仰っていました。
てな訳で、以前バランタインセミナーを受けた時に、使用しているアイラモルトとしてラフロイグを出して来た訳が分かったような気がしました。
そして最後幾つかアードベッグテイスティングさせて頂き、またランチをご馳走になり、アードベッグ蒸留所の見学を終えました。
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