スコットランドで数年前から研究が続けられている事に、ウイスキーを生産する過程の中で出るドラフ(麦芽の搾りカス)やポットエール(蒸溜残滓)と呼ばれる副産物の利用法があります。
今までこうした副産物は家畜の餌や肥料にされるか産業廃棄物として処理されるなどしていましたが、それだとまだ家畜の餌や肥料であれば無駄とはいえないのでしょうが、産廃として処理するとお金も掛かるし、何よりももとの大麦からすると使われる部分より捨てられてしまう部分の方が多いという事などが問題として取り上げられていたそうです。
そこで、その副産物の再利用法としてスコットランドの首都エジンバラにあるNapier University(ネイピア大学)とCeltic Renewables(ケルティックリニューワブルズ)、タリバーディン蒸留所が協力し、その副産物を自動車の燃料にする為の研究が続けてこられたそうです。
因みにこの研究でネイピア大学はシェル石油よりShell Springboard for low-carbon business ideas(低炭素ビジネス賞?)でアワードを受賞し、今年の2月に4万ポンドの賞金をゲットしているんですよね・・・
で、それは措いといて、BBCスコットランドのニュースを見ると、蒸留所から出る副産物をバクテリアに食べさせることによってブタノールというのが生成され、これが車の燃料として直接利用出来るようです。
素晴らしい研究ですよね。
世界的にウイスキーの需要が増えている今、無駄をなくしCO2の削減にも繋がる研究はとてもエコだし、これがスコットランドはもちろん世界中で行なわれるようになると良いなと思いました。
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