あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

マティーニ

今日月曜日は、たいして書くことも無いのでどうしようかと思い、あるじの店で今月のおすすめにしているマティーニについて書くことにしました。マティーニは、このはてなダイアリーでも、だいぶ取り上げられてるみたいですが、カクテルの王様とも呼ばれていたりして、そのレシピも数え切れないぐらいあるものです。また最近はフルーツを使ったものなども現れて、その種類は際限がなくなっている嫌いさえあります。ここでは、そういった変則的なマティーニではなく、あるじの店で出しているマティーニについて書こうと思っています。まぁ!簡単に言えば、あるじのマティーニに対するこだわりみたいなもんです。だからここで書くことが、正しいとかいう事ではありません。
それではちょっと書いていきます。まずあるじが一番に思っていることは、良いバーテンダーというのは、それぞれのこだわりを持ちながら自信を持ってマティーニをお客様に提供し、そのマティーニを飲まれたお客様に、常に「美味しい」と仰ってもらえる人であるということです。
いくらこだわりがあって作っても、お客様が「美味しい」と言ってくれなければ意味が無いし、作るたびに味が違っても駄目だし、だけれども、よく飲まれるお客様の場合に、そのお客様の様子を見て、その状態に合わせることが出来ないと、常には「美味しい」と言って貰えないし、ということで、技術や、お客様を観察する目などもしっかりしてないと駄目なので、お客様がバーテンダーを見極める際、お酒が弱くないならば、マティーニを注文するといいと思います。良いバーテンダーなら、本当に美味しいマティーニを作ってくれるでしょう。あるじも一応そうなれる様、頑張ってはいます。そしてあるじにも少しはこだわりがあって、それを書かせてもらうと、ベースとなるジンは、常温の「ゴードン」、ベルモットは「ノイリープラット」のドライ、それにオレンジビターも使うし、レモンピールもかけます。レモンは以前にも書きましたが、国産のレモンを使っています。常温のジンを使うのは、ジンの香りをいかしたいのと、締まった氷を使っているので、水っぽくならずに作れるからです。ベルモットも2回リンスをする程度で、ドライに仕上げるようにしています。オレンジビターは1ダッシュで、レモンピールをする時はピールを軽く炙り、レモンの香りが立つようにもしています。またカクテルグラスは、口が薄いものを冷やして使っています。{それと、オリーブはグリーンオリーブ(種あり)を使い、カクテルグラスに入れず、別添えにします。そうすることで、オリーブの塩分とかオイルが、マティーニの味をこわさずに済むからです。それにオリーブは好き嫌いもありますしね。だからといってオリーブをマティーニに入れるのが悪いということでもなく、お客様が自分で入れる入れないというのを選ぶことも出来るのです。}これらのことで、あるじのマティーニはドライだけども飲みやすくなっている、と自負しています。後はお客様の判断に委ねるしかないんですけどね。まぁ、こんな感じです。重ねて言いますが、これが正しいわけではないです。あるじのマティーニだと思ってくださいね。ちょっと長くなってしまいましたが、これを読んで気になったお客様は、是非マティーニを飲んでみてください。また、自分なりのレシピを考えるのも楽しいですよ。行きつけのバーで、バーテンダーと相談しながら、自分に合ったマティーニを見つけてみるのも一興です。では