あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

遊佐蒸溜所見学 その3

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さて遊佐蒸溜所のウイスキー製造ですが、前回に少し書きましたが1回の仕込みにモルトを1トン使用するそうです。
それで3回のマッシング(糖化工程)で得られる麦汁が4,900リットル、マッシングの際の湯量や温度は伺ったのですが現場のスタッフに聞けなかったので正確なところはここでは分からず、ちょっと残念ではありましたが見学させて頂けるだけで感謝なので致し方無し。
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上の写真はマッシュタン(糖化槽)とマッシュタンの内部
f:id:barvirgo:20211122134226j:plain:left:w400そして得られた麦汁4,900リットルをウォッシュバック(発酵槽)に移して発酵、ウォッシュバックはダグラスファー(米松)で出来た容量が7,480リットルの物が5槽で使用している酵母はピナクル社製のドライイーストで発酵時間はおよそ96時間だそうです。


またこの時得られるウォッシュ(もろみ)のアルコール度数は8%強だそうです。
そして蒸溜はもちろん2回、但しここも細かい数字はちょっと分からず・・・
およそだそうですが1回の蒸溜で得られるニューメイクは3樽分ぐらいだそうです。
で、ポットスティルに関しては初溜釜が5,000リットル、再溜釜が3,400リットルのサイズで共にスチームを使った間接加熱式で冷却はシェル&チューブのコンデンサーを使用してました。
それと面白いのが冷却水は井戸水を使っているそうで、仕込み水もそうなのか伺ったところ、なんと仕込み水は水道水なんだそうです。
但し、これも水の使用に関して山形県の条例に準じて使っているのと、水道水といえども水質的にはこの地域の地下水と全く差がないからでもあるそうです。
もう少し続く・・・