あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

遊佐蒸溜所見学 その2

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11月22日(月)12時42分、JR遊佐の駅に到着です。
ここで一緒に蒸溜所を見学する友人と待ち合わせ、約束の午後1時半から見学をさせて頂きました。
遊佐蒸溜所は残念ながら今のところ一般の見学は予定されていないとの事で、ウイスキー好きの皆さんが見学出来るようになるのは何時になるか分かりませんが、将来的には遊佐の町と協力して町の観光の一環として厚岸蒸溜所のような見学方法を取り入れられればと仰っていました。
なのでしばらく見学は出来そうもないので、あるじの下手な文章と写真でちょっとは見学した気になって頂ければと思います。
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遊佐蒸溜所は蒸溜所の背後に鳥海山を臨む広々とした田んぼの中に位置する蒸溜所で、白い壁に赤い窓やシャッターが印象的な、ちょっとスコットランド・スペイサイドのベンロマック蒸溜所に似た印象をあるじは受けました。
あるじ的には見学は蒸溜所スタッフの方がやってくれるのだろうと思っていたのですが、なんと蒸溜所を運営する親会社「金龍」の社長と常務が自分達の相手をしてくださいました。
という訳で蒸溜所到着後社長と常務に挨拶をし、早速蒸溜所の見学をさせて頂きました。
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それでまず最初に見学させて頂いたのはモルトビン(モルト貯蔵用タンク)やモルトミル(麦芽粉砕機)が置いてある部屋で、右の写真のCTS PROCESSという文字が見えるのがモルトミルだそうです。
youtu.be
そして面白いなと思ったのが上の動画の機械、これは納入されたモルトに混入している小石などを取り除く機械だそうで、もちろん多くの蒸溜所でこうした機械は置いてありますが、中が見えるタイプでしかも稼働中のところを見れるのはまず無いので見る事が出来て良かったです。
で、使用しているモルトですが100%スコットランド産で、現在はローレイトという品種を使っているそうです。
ただ大麦の品種は変わるのが当然で、ここ遊佐も当初はコンチェルトを使用していたそうです。
そして1回の仕込みは1トン、グリスト(麦芽粉砕比率)の割合は2:7:1(ハスク:グリッツ:フラワー)だそうです。
これは一応違うパターンも行ってはみたそうですが、やはりこのオーソドックスな比率が良かったそうです。
といったところで造りに関してはまた次回・・・