あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 「アードベッグ ルネッサンス」

barvirgo2008-05-28

今年の1月末に「ルネッサンス」という名で、グレンモーレンジ社傘下に入ってから(1997年)蒸留された「アードベッグ」が発売 されると知ってから早4ヶ月、一昨日初めてテイスティングをさせて頂きました。
アルコール度数は当初聞いていた通り55.9%、香りはもちろんピーティーですが、さすが丸10年経ったせいか、今までの「ベリーヤング」「スティルヤング」「オールモストゼア」より柔らかい香り及び口当たりでした。
で、今回の「ルネッサンス」、1998年に蒸留した原酒でファーストフィル*1のバーボン樽で熟成させた物だけをボトリングしたそうです。
で、ここではバーボン樽と書きましたが、セミナーの時モーレンジ社のビル・ラムズデン博士も仰っていましたが、実際に使っているのはジャックダニエルの樽で正確にはバーボンじゃないとの事です。
但し、それはモーレンジ社の考えとして、樽がジャックの樽であろうがターキーの樽であろうがアメリカのホワイトオークであれば関係ないと考えているからだそうです。
そんな「ルネッサンス」、7月には限定販売ですが日本にも入って来るそうなので、ここで味わいについてあるじが書くより7月に入って来てから皆さんの鼻と舌で味わい楽しんでみて下さい。
但し、日本に入ってくるのは500本前後と決して多くないので、個人で欲しい方はネット等こまめにチェックされる事をお勧めします。

*1:バーボンなりシェリーが入っていた樽を払い出してスコッチの熟成に使うのですが、その樽は1回使って終わりではなく、スコッチを熟成させた後また再利用するので、スコッチの熟成として1回目に使われる際はファーストフィル、2回目以降はリフィールといいます。