あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 稲富孝一氏

barvirgo2016-03-24

今月、WWAのアワードやアイコンズ・オブ・ウイスキーとともに発表された賞にHall of Fame(ホール・オブ・フェイム)、もとはウイスキーマガジンが毎年表彰していたアイコンズ・オブ・ウイスキーの中のLifetime Achievement award (特別功労賞)を一歩発展させ、より栄誉ある賞として受賞者の名を後世まで残していこうと制定した賞があります。
所謂ウイスキー業界の殿堂入りって賞です。
このホール・オブ・フェイムに今回日本人として輿水精一氏に次ぐ2人目として稲富孝一氏が選ばれました。
これは同じ日本人としてとても喜ばしい事だと思いますし、稲富氏は日本国内ではそんなに知名度も高くないように感じているので、この機会に是非皆さんにも稲富氏の事を知っていただき、こんな方がいらっしゃるんだという事を知って頂けたらと思います。
因みに稲富氏は元サントリーの(2代目)チーフブレンダーで、輿水氏の上司に当たる方です。
そして今でも人気の高い「響17年」を生み出した方でもあります。
あるじなんかはサントリーの方に在籍当時の話を聞いていたので、結構馴染みがある方なのですが、日本のウイスキーが低迷する時代のチーフブレンダーだったという事もあるのでしょうか?先にも書きましたが輿水氏に比べ、認知度が低い気がするのです。
そして稲富氏の凄いのは今年で80歳になるのですが、いまだグラスゴー大学の客員研究員として、スコッチウイスキーの産業史を研究等をされているそうです。
幾つになってもウイスキーについて学ぼうとする姿勢、これは本当に見習わなければと痛感させられます。
で、そんな稲富氏の現在の活躍を知る事が出来るものに「稲富博士のスコッチノート」というサイトがあります。
2001年から連載していて先月に第90章がアップされました。
スコッチウイスキーの事はもとより、スコットランドの事など色々学ぶ事が出来るサイトなので、皆さんも是非ご覧になってみてください。

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