例外

今日は昨日の話の中で書き足しておかなければいけない、ソーダアップの例外の話を書きたいと思います。
昨日も書きましたが、基本的にアルコールは比重が軽いので、スピリッツ系のお酒は水やソーダより軽いのですが、蒸留酒や、特にリキュールなどはアルコール以外の成分が多いため、水やソーダよりも重くなります。
なので、蒸留酒はあまりソーダで割ることも無いでしょうが、リキュールなどは結構ソーダで割ることも多いので、その時は少し多めに「ビルド」しても良いでしょう。
また「クレーム・ド・カシス」のように、エキス分（糖分と言ってもよいでしょう）が非常に多く、とても重いお酒などは、昨日書いたお酒にソーダを当てる入れ方をしても混ざり難く、何度も「ビルド」しないといけなくなって、ソーダの気が抜けてしまうので、この場合は氷の入ったグラスに先にソーダを入れて、後からお酒を入れるほうが混ざりやすいのです。
だから腕の良いバーテンダーならきっと「カシスソーダ」を作る時などは、後から「カシス」のリキュールを入れるでしょう。
と言うことで何度か書いていますが、ＢＡＲに行った時は、テーブル席が在る店でも是非カウンターに座って、バーテンダーのメイキングを見てほしいと思います。
お客様が観ている方がバーテンダーも気合入って、美味しいものを出そうと頑張るし、腕が未熟なバーテンダーなら腕を上げようと努力もするので、そうすれば必然的に皆さんも美味しいお酒が飲めるようになるでしょうからね。
で、観ていてダメなら他所のＢＡＲに行けばいいんですから・・・。