あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 「グレンモーレンジ」

barvirgo2006-04-06

と「アードベッグ」のセミナーが昨日ありました。
話の中心はグレンモーレンジで、「アードベッグ」の話はほんの少しだったので、今日は昨日聞いたグレンモーレンジの話を少し書きたいと思います。
グレンモーレンジは、あるじとしては以前から馴染みのあるブランドだったので、今まで深く掘り下げる気が無かったのですが、昨日の様な機会を得て話を聞いてみると、色々と今まで知らなかったと言うか、気にもしていなかった新たな発見がありました。
そこで全てをここでは書ききれないので、あるじが「ほぅ!」と感じたことを幾つか書きますが・・・、
まず最初に驚いたのは、グレンモーレンジの仕込み水は硬水だということです。
スコッチウイスキーは全て軟水を用いていると思っていたので、これは本当に驚きでした。
そして仕込み水だけでなく、ボトリングする際アルコール度数を調整するための水も同じ水(硬水)を使っているとの事でした。
そして次に驚いたのが、蒸留液(ニューポット)の使う量の少なさです。
ウイスキーを造る時に、蒸留されて取れるニューポットの最初の部分と最後の部分を使わないのは分かるのですが、樽詰めされるのがたった17%だけとは思いませんでした。
後は、気になってはいても教えてもらえないだろうと思っていた熟成用のバーボン樽が、どこの蒸留所に預けているのかを教えてくれたことです。
これは正確に言うとバーボンではないのでしょうが、似たようなもので、なんとジャックダニエルの蒸留所で4年間使ってもらい、それを使って「モーレンジ」は熟成させているのだそうです。
しかし、樽を預けている蒸留所を教えてくれるなんて、なんて偉いんだと思わず感心してしまいました。
それ以外にも「モーレンジ」は、16人の職人が1920年代からずっと変わらず同じ人数でウイスキー造りをしているとか、「モーレンジ10年」には26のフレーバーがあるとか聞いてきました。
またそのほかにも、あれこれと聞いてきましたので、興味のある方は店に来て、「モーレンジ」を飲みながらあるじに聞いてやって下さい。
グレンモーレンジは、硬水を使って出来ているとは思えない飲みやすい良いお酒ですから・・・。