あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 「クリスタルガラス」

お酒を飲むのに、ほぼ欠かせない物として「グラス」があります。
そして「グラス」といえば、殆どがガラス製ですよね。
で「ガラス」というのは、二酸化珪素が主成分として55〜80%含まれているもので、通常は可視光線に対し透明であるものだそうです。
そしてその「ガラス」の中で、二酸化珪素などの主成分の他に酸化鉛[PbO]を添加して形成される鉛ガラスの一種が、「クリスタルガラス」になります。
そして酸化鉛が入ることによって、ガラスの透明度と屈折率が高まり、その輝きから水晶(クリスタル)のように透明なガラスということで、通称として「クリスタル」と呼ばれるようになったようです。
また、酸化鉛が「ガラス」全体の25%以上のものを、「クリスタル(レッドクリスタル・フルレッドクリスタル)」、12%程度以下のものを「セミクリスタル」と呼ぶようです。(この12%〜25%の間についてはあるじも分かりませんでした。)
そして、この酸化鉛が多く含まれるものほど、光の透明度や屈折率が高くなるそうです。
但し、「ガラス」を造る為の溶解・成型・徐冷・加工などの高度な製造技術や他の混合物等の配合なども、光の透明感や屈折率に影響するので、酸化鉛の比率だけで「クリスタル」の価値が高くなるわけでもないようです。
勿論、酸化鉛が多い方が良いにこした事は無いようですが・・・。
要するに、「グラス」が薄かったり、カットが多く入っていたり、色(不純物)が入っていたり、音がキレイだったりすると、「クリスタルガラス」としての価値が高くなるんでしょうね。
そして、良い「クリスタルガラス」ほど、普通の「ガラス」などより割れやすい気が、あるじはするんですよね。
まぁ、これはあるじの感想なので、もしかするとさほど差は無いのかもしれません。
ということで、「ガラス」よりは「クリスタルガラス」の方が透明でキラキラ光り綺麗であるということが分かって頂けたかな、と思います。
その分「クリスタルガラス」の方が、価格的に高くなってしまうんですけどね。
それでも、良いBARであれば、きっと「クリスタルガラス」の良い「グラス」でお酒を提供してくれると思います。