あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 「ベルモット」

昨日「ベルモット」の「ロタン」を入荷したので、その「ロタン」の説明をしましたが、「ロタン」の説明の前に、「ベルモット」について説明をしなければいけなかったのでは?と思い、今日は「ベルモット」について簡単に説明します。

ベルモット」というのは、ワインの一種で、白ワインをベースにニガヨモギなど20種類〜40種類の香草・薬草を加えて造られていて、日本では酒精強化ワイン(アロマダイズドワインとかフレーバードワインともいわれます)に分類されます。
基本的には食前酒で、辛口のものや甘口のものがあります。
また、カクテルの「マティーニ」に使われるので、カクテル好きの方はご存知かもしれませんね。
そして、特に有名なメーカーに「チンザノ」社があるので、「ベルモット」という名前を知らなくても、「チンザノ」なら知っているという方もいらっしゃるでしょう。
それと、甘口のベルモットはイタリアのピエモンテ地方で主に造られていた為、「イタリアンベルモット」と呼ばれたりもしていますし、辛口のベルモットは主にフランスで造られていた為、「フレンチベルモット」とも呼ばれたりしています。
また、甘口の「ベルモット」(スイートとかロッソとか言います)は、カラメルで着色している為、淡褐色(赤っぽい)になっているものが多いです。
そして最後に「ベルモット」の名前の由来ですが、「ベルモット」を造る時に加える香草・薬草の中で、中心となる「ニガヨモギ」のドイツ語が「ヴェルムート」と言い、この「ヴェルムート」が語源になっているそうです。
以上、簡単ですが「ベルモット」についてでした。