あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 閉鎖する

訳ではないようだが、2年ぐらいは休止するそうな・・・、
スコットランドの西側にキンタイア半島という南に延びた半島が在り、そのほぼ 南端に位置するキャンベルタウンに、「スプリングバンク蒸留所」と「グレンガイル蒸留所」というJ & A Mitchell社が経営している2つの蒸留所があります。
で、その2つの蒸留所が約2年間休止すると先月末に発表されました。
原因は原料及び原油高による生産コストの増大だそうです。
かと思えば、今月の初めにグレンモーレンジ社は、この2年で本社をエジンバラに移し、「グレンマレイ蒸留所」を売るが、「グレンモーレンジ蒸留所」と「アードベッグ蒸留所」に4500万ポンド(約95億円)を投資する計画を発表しています。
っていうか、最近はブリックス*1でのウイスキーの需要が凄いので、多くの蒸留所が拡大増産体制に移行しているようではあるんですけどね。
で、ちょっと心配なのは、経営規模の大きな蒸留所や酒類メーカー傘下の蒸留所は、資金も調達出来、多少のコスト増大にも対応出来るのでしょうが、最初に  紹介したJ & A Mitchell社のような家族経営的な小さな蒸留所などが、今後も上がり続けそうな原料高・原油高に対応出来るのかって事なんですよね。
何せ、あるじとしてはまだまだ色々なウイスキーが飲んでみたいので、新しい  蒸留所が増えるのは嬉しいけれど、大手蒸留所・メーカー系のウイスキーだけでは寂しいですからね。
そこで、売り上げが伸びれば小さな蒸留所も続けていけるのだろうから、自分も もっとウイスキーの魅力を宣伝し、皆さんに色んなウイスキーを飲んでも〜らお!

*1:BRICs:ブラジル(Brazil)、ロシア(Russia)、インド(India)、中国(China)の頭文字を合わせた4ヶ国の総称