あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 「Icons of Whisky 2010」

今日はWWAの各賞受賞ウイスキーを紹介しようと思っていたのですが、その前に「Icons of Whisky 2010」を紹介します。
この賞はウイスキー自体を評価するものではなく、ウイスキー業界で頑張っている蒸留所やショップ、人物等を「ウイスキー マガジン」が選び表彰しています。
で、今年も2月26日(金)の「Whisky Live London」のオープニングセレモニーで発表されました。
そしてここでも、WWA同様の快挙と言って良いでしょう、DISTILLER OF THE YEARに日本のサントリーが選ばれたのです。
スプリングバンク蒸留所やヘブン・ヒル蒸留所(その他にも幾つかの蒸留所や  会社)を押さえての受賞で、日本のウイスキー造りが本当に高く評価されたのだと感じ、あるじとしても凄く嬉しく思いました。
それ以外にも日本の酒屋(目白・田中屋)さんがRETAILER OF THE YEAR (SINGLE OUTLET)に選ばれています。
ウイスキーの販売についても、日本の酒屋さんの努力が世界で認められるようになったんですね。
これも嬉しいニュースです。
で、ここまでは日本が受賞した部門を紹介しましたが、他の各賞についても一応紹介させて頂きます。
先ずVISITOR ATTRACTION OF THE YEAR、これはバッファロー・トレース蒸留所が選ばれました。アメリカ・ケンタッキーの蒸留所ですね。自分もいつかは訪れてみたいと思います。
そしてRETAILER OF THE YEAR (MULTIPLE)は、Royal Mile Whiskies(ロイヤルマイル・ウイスキーズ)でした。これはスコットランドの首都、エジンバラのロイヤルマイルに本店を置く、ウイスキーショップです。ロンドンに支店があるのでMULTIPLEでの受賞なのでしょう。行きましたが本当に良い酒屋です。
そしてRETAILER OF THE YEAR (ONLINE)が、The Whisky Exchange(ザ・ウイスキー・エクスチェンジ)です。イングランドの会社で、自社オリジナルのボトリング商品も出すなど、日本でも馴染みのある酒屋さんです。インターネットでの販売にも力を入れてるんですね。
そしてBRAND INNOVATOR OF THE YEARが、ウッドフォード・リザーヴ、 アメリカのウイスキー造りでは珍しい、単式蒸留器(ポットスティル)の3回蒸留を行なっている蒸留所です。
そしてAMBASSADOR OF THE YEARがGerry Tosh氏、ハイランドパーク 蒸留所のアンバサダーで、それとYOUNG AMBASSADOR OF THE YEARというのもあり、こちらはスプリングバンク蒸留所のPete Currie氏が受賞しました。因みにピート・カリー氏は、先日日本で行われた「ウイスキーマガジン・ライヴ」にも来られていました。
で、最後になりますがLIFETIME ACHIEVEMENT、ウイスキー業界に対する長年の功績を讃える賞ですが、こちらはJack and Wallace Milroy(ミルロイ兄弟)が受賞しました。この兄弟はロンドンのソーホー地区で酒屋さんを営み、1962年からはシングルモルトウイスキーにも力を入れていたそうです。ジョン・ミルロイ氏セレクトのオリジナルボトリングなども数多くあるので、ミルロイ氏の名前を知っている方は日本にも結構いらっしゃるのでは?って言うか、あるじが生まれる前からシングルモルトウイスキーを売っているのだから“エライ!”の一言です。 LIFETIME ACHIEVEMENT受賞もさもありなん、って感じです。
以上「Icons of Whisky 2010」の各賞を紹介しましたが、今回はサントリーウイスキー造りが高く評価された事でもありますし、皆さんも日本のウイスキーに目を向け、この機会に是非飲んでみて下さい。
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