あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 グレーンウイスキーについて

少しウイスキーの話しから離れていましたが、また今日はウイスキーについて  書きたいと思います。
前回はモルトウイスキーについて、全てではないですが説明したので、今回は グレーンウイスキーについて説明します。
ウイスキーの種類の時に書きましたが、グレーンウイスキーというのは、基本的には穀物を主原料に造られるウイスキーで、主に連続式蒸留機で造られていますが、例外があるのとコーンウイスキーやライウイスキーの様に、個別にカテゴリーされている物はここでは除いて説明します。
という事で、グレーンウイスキー穀物が主原料で現在多くはトウモロコシを原料に造られています。
とはいえ前にも書きましたが、モルト酵素で糖化されないとウイスキーとは認められないので、1/5〜1/4程度のモルトが一緒に使用されています。
そして、連続式蒸留機という1回の蒸留で純度の高いアルコールを取り出せる 蒸留機で蒸留されますが、ここでもウイスキーとして認められる為にはアルコール度数94.8%以下で取り出されなければいけません。
まっ、ここまでアルコール度数を上げるだけでも殆ど原料の持つ味わいは無いと思うのですが、とりあえずここまでは英国の法律で認められているようです。
そして加水してアルコール度数を調整し、樽で熟成させウイスキーとなる訳ですが、90%位のアルコール度数に一旦上げている為、単式蒸留器で蒸留される モルトウイスキーをラウド(主張する)スピリッツというのに対し、サイレント(沈黙 する)スピリッツと呼ばれたりしています。
またグレーンだけでボトリングされる事は少なく、その多くはブレンデッドウイスキーに使われています。
しかし、最近ではグレーンだけをボトリングしたウイスキーも増えてきています。
それに、樽で熟成させているので、サイレントスピリッツといっても充分味わい深いものがありますし、連続蒸留で原料の味わいが殆ど無いといっても、サントリーの方が言っていましたが、ライトタイプ、ミディアムタイプ、ヘビータイプと造り分けもしているそうなので、熟成と相まって味わい深いグレーンウイスキーが飲めるようにもなってきています。
なので、何処かのバーでグレーンウイスキーを見かけたら、ものは試しに飲んでみるのも良いかもしれませんね。
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