あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 まぐれのペンダーリン

barvirgo2011-04-12

ウェールズにペンダーリンというウイスキーがあります。
1998年に操業を開始した蒸留所で、スコットランドと同じケルト系民族なのに自分達の国ではウイスキーを造っていないと創業された蒸留所です。
蒸留の方法も変わっていて、単式蒸留器と連続式蒸留機が合わさったようなスティルを利用しています。
要はスコットランドともアイルランドとも違った方法で造ろうという事と、手間を掛けずに高いアルコールが得られる方法でという事で考えられたようですが、 あるじが思うに今はスコットランドで殆ど使われていないローモンドスティルと似たスティルのようです。
で、他にも造り方には特徴があるのですが、ここではその話は措いといて、今回そのペンダーリンが、まぐれでピーティーウイスキーが出来たので、スペシャルエディションとして今回限りボトリングすると発表しました。
まぐれでピーティーって、しかも完璧まぐれって・・・
何しろペンダーリンのウイスキープロデューサー自体はピーティーウイスキーが好きじゃないらしく、それほどピーティーな物を造る気が無かったらしく、多少生産はしていても今まではさほどピーティーでもなかったのが、今回熟成の為の樽にスコッチの樽を買い求め利用したところ、その中にピーティーな樽(any filthy  peat casks※原文、あるじ的にはこの表現は嫌い)が有ったらしく、樽に付いている香りまで分からず4年間熟成させたら、まぐれでピーティーで、しかし専門家からは高い評価を受けたウイスキーが出来たそうです。
なのでプロデューサーの説明を聞くと、飲んでみたい様なみたくない様な微妙な感じはあるのですが、今回限りという事ですし、若干は日本にもペンダーリンは 入ってきているので、このまぐれも入ってこないかなぁ〜と願うあるじなのでした。
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