あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 ライウイスキーについて

ライ麦を主原料(51%以上使用)に造られているウイスキーです。
原料以外はバーボンと同じ様に造られています。
で、今のところアメリカでしか造られていません。
そしてアメリカで最初に造られたウイスキーです。
というのも、スコットランドアイルランドからアメリカに移り住んだ移民の人達には、移住した18世紀当時はまだトウモロコシに馴染みがなく、またアメリカの土で大麦を育てる事が出来なかった事もあり、アメリカの地で育てられるライ麦に注目し、それを原料に造ったのがライウイスキーという訳です。
正確な記録かどうかはちょっと分かりませんが、1770年に最初のライウイスキーは造られたと言われています。
因みに1779年には、ライ麦と大麦以外の穀物を使ってウイスキーを造ることを 禁ずる法律が制定されるほどウイスキーといえばライウイスキーという時代もあったそうです。
で、禁酒法が施行されるまでは数多くの蒸留所がメリーランド州ペンシルバニア州バージニア州に在ったそうです。
しかし、禁酒法とその後の第2次世界大戦の頃から、バーボンウイスキーの方が好まれるようになり、ライウイスキーは市場から減っていったそうです。
そんなライウイスキー、最近はまた少しずつ人気が出始めたのか、新しい商品が出てきたり、ジョージ・ワシントンウイスキーが復活したりしています。
味わいとしては、バーボンよりスッキリした感じで結構飲みやすいですし、是非 皆さんも一度飲んでみては如何?
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