昨日は、はとバスで行くと費用も安く昼食が付いてイチゴ狩りも出来て、マルスウイスキーの信州ファクトリーに行けるという話を書きましたが、ただこれで行くと見学は出来てもただ見て終わりになりかねないので、あるじ事前にマルスウイスキーの方に連絡を取り、はとバスが蒸留所にいる間、別途案内をして貰える様にしていました。(但し一般の方はお受けしていないそうです。)
まっ、そんな訳であるじ、はとバスが蒸留所に着くと早々にマルスの担当者(福沢氏)に見学させて頂きながら製造工程の説明をしてもらいました。
ただそうは言っても、マルスの信州ファクトリーは小さい蒸留所なので、はとバスが蒸留所にいる間でも充分見学は出来ます。
で見学、先ずはスコットランドから輸入したというモルトを見せて頂きました。 (写真は×)
一袋1トンだそうで、1回の仕込みに一袋使うそうです。
そしてモルトを細かく破砕するミルはドイツ製のミルを使っているそうです。
後は通常の見学コースに戻り先ずは糖化室、糖化はほぼ1日かけて行なうそうで、あるじが行った時もちょうど作業中でした。
そして糖化の時加える水が、多くの蒸留所は3回、まれに4回のところもありますが、マルスでは2回だそうです。
しかし、その代りに糖化機内の麦汁を循環させて透明になってきたらそ〜っと抜くそうです。
こうすると2回でモルトの持つ糖度が残らなくなっているそうです。
左:糖化機 中:製造工程の説明板
右:糖化機から出た麦汁の循環パイプの一部が透明になっていて、スタッフの方が麦汁が透明になったら慎重に抜く作業に入るそうです。
左:醗酵槽
そして醗酵、マルスでは3日掛けて行いアルコール度数は6〜7%になるそうです。
そして蒸留室へ、行った時は初溜は終わりかけていて、絶賛再溜中でした。
左:ポットスティル(左再溜、右初溜) 中:スピリットセーフ 右:モエモエ(洒落)
そして蒸留して取り出すニューポットはアルコール度数で70%、最初に張りこむビア(醗酵した麦汁)約7,000Lを約600Lまで絞っているそうです。(前回の蒸留で取り除かれた分も入っているので10%以下ではないよとは仰っていました。)
なので、結構熟成にまわすニューポットは少ないなと思いました。
そして、この日蒸留していたのはヘビリーピーテッドで、昨年仕込んだものよりフェノール値の高いものにしているそうです。
また熟成樽も色々使うようにしているそうで、原酒のレパートリーを多くするようにしているそうです。そして樽に詰める際は加水し、アルコール度数60%にしているそうです。
左:貯蔵庫、バーボンやシェリー、ワイン樽など約600樽あるそうです)
右:昨年蒸留のニューポット2種他4種類テイスティングさせて頂きました。
以上短い時間でしたが、丁寧に案内して頂き、またニューポットのテイスティングなどさせて頂き、まだまだ知名度が低いマルスウイスキーですが、本当に頑張っていて、本当に良いウイスキーを造ろうとしているだなという事を実感しました。
またあるじは約3年前に稼動していない、ここ信州ファクトリーを訪れたことがあるのですが、温度であったり、香りであったり、色であったり、その空気感が以前とまるで違い、蒸留所が動いていることに感動しました。
そしてまだまだ稼動させる期間は短いと仰っていたので、それを長くしなければと思ってもらえるよう、ここマルスウイスキーを応援したいと思います。
なので皆さんも是非マルスウイスキーを見つけて飲んで、そしてもし時間があれば信州ファクトリー、訪れてみて下さい。
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