あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 ウィレット蒸留所再開

barvirgo2012-04-02

ウィレットというバーボンウイスキーがあります。
フランスから17世紀アメリカに移住したウィレット家が20世紀に入りブランデーの製法を利用したウイスキー造りを始め、その後一族のランバート・ウィレット氏が1935年に蒸留所を建て、1936年から生産を始めたバーボンです。
しかし1980年代初頭に環境問題等があり、生産を止めていました。
そして現在は、ウィレット蒸留所を引き継いだケンタッキー・バーボン・ディスティラーズが、残った在庫の原酒と他社から厳選して購入した原酒をそれぞれシングルバレルでボトリングしてリリースしています。
そして蒸留所を閉じてから約30年、今年の1月18日についに再開、再開後初のファーメンテーション(醗酵)を行なったそうです。
マッシュビル(原料構成)は、コーン72%、ライ麦13%、モルト15%だそうです。
で、その3日後の21日に蒸留をしたそうです。(取り出したアルコール度数は110.3プルーフ)
そして最初の蒸留所を立てたランバート・ウィレット氏の103回目の誕生日に当たる1月27日に、103プルーフで樽詰めしたそうです。(樽詰めは6樽)
なんかとても良いニュースですよね。
これでケンタッキーの蒸留所の数もだいぶ戻ってきたらしく、一時は9蒸留所だったのが、14蒸留所になったそうです。
またバーボン業界ではケンタッキー以外の蒸留所も結構増えてきてますし、もしかするとまたバーボンブームが来るのかもしれませんね。
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