あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

Warehouse X

barvirgo2013-04-10

何ですか?って思われたでしょうが、これは新たにバッファロートレース蒸溜所が建てるウェアハウス(貯蔵庫)の事です。
バッファロートレースはご存知の方もいらっしゃると思いますがバーボンウイスキーで、この蒸溜所名が付いたバッファロートレース以外にもいろんなバーボンをリリースしている蒸溜所です。
そしてこれまた実験的なことをするのが大好きな蒸留所でもあります。
小さなマイクロディスティラリーが実験的なことをするのはよく聞くのですが、バッファロートレースは結構大きな蒸留所なので、ちょっと珍しいタイプの蒸留所だといえます。
過去には原料の一部にお米を使ったバーボンなど造り、リリースしていますしね。
そして今回新たな実験として現在建設中なのがWarehouse X(ウェアハウス エックス)です。
決して大きなウェアハウスではなく樽も150丁ぐらいしか入らないようですが、上の絵のように今まで見たこともない構造になるようです。 (実は説明を読んでもあるじにはよく分からんのです)
たぶん内部が4分割されていて、一度に4つのパターンの熟成実験が出来るようです。
そしてこれも4つのポイントに分け順次実験していくそうです。
最初はNatural Light/UVと書いてあり、自然の光が当たる状況から光が全く当たらない状況までを4つに分け、2年間でどう熟成が変わるのか実験し、次にTemperatureと書いてありますから、それぞれの温度を変えて2年間熟成させる実験をするのでしょう。そしてその次にHumidityと書いてありますから、今度は湿度をそれぞれ変えてやはり2年間熟成させるそうです。そして最後はAir Flowと書いてありますから、またそれぞれに風の流れを変えてやり、そしてまた2年間熟成させるそうです。
まぁよく考えますよね。
しかしこうやって色々実験する事によって、最高のバーボンが造れるようになると考えているとの事で、バッファロートレース蒸溜所って偉いなと思うんですよね。
なので日本ではまだまだ知名度の低いバーボンですが、今年から明治屋さんが正規代理店となり、味が不安定な今までの並行品とは違い、安定した間違いない味わいのバッファロートレースが日本でも飲めるようになったので、是非機会があれば皆さんもバッファロートレース、飲んでみて下さい。
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