あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 樽職人にもロボットの助け

スコットランドには幾つかクーパレッジ(樽工場)があり、去年か一昨年にはディアジオ系のクーパレッジでかなり機械化が進んだようですが、今度はスペイサイドにあるスペイサイドクーパレッジでもロボットを導入するそうです。
どんなロボットかは下の動画を見ていただくと分かりますが、使用済みの樽の内側を削り、リチャー(焼き直し)する為の樽の移動に使われています。
動画を見るとゆっくりに見えるのですが、クーパレッジの方のコメントを見ると、結構早いのだそうです。
 
そしてこのロボットを使った装置を開発したのは、Aberlour Engineering(アベラワー・エンジニアリング)というところらしいのですが、使っているロボットがKawasaki ZX300S robotsっていいますから、日本の川崎重工製のようです。
日本の技術がこんなところにも生きているのかと思うと、ちょっと嬉しくなりますね。
そして、こうしたロボットとかを導入しないと、ウイスキーの需要が伸びている今、当然樽の需要も伸びているので、機械化出来るところは機械化しないと樽が足りなくなってしまうそうです。
なにしろ樽はウイスキー造りには絶対に欠かせない大事な物なので、クーパー(樽職人)を養成するのも大事ではあるそうですが、こうしたロボットで代用出来るところは代用すると、安全で効率よく樽の再生も出来るそうです。
なので、あるじとしては今度スペイサイドに行く時は、クーパレッジを見学しようと思っているので、どんな感じなのか実際に自分の目で見るのが楽しみになりました。
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