あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 2013上半期スコッチウイスキー輸出増だが

barvirgo2013-09-05

SWA(スコッチウイスキー協会)が、今年上半期の輸出額について発表しました。
上半期だけで約20億ポンド(約3,000億円)、昨年が17億8千万ポンドだったそうなので、約11%の伸びを示していたそうです。
これはアメリカやフランスの需要の伸びもあるそうですが、スペインの景気回復傾向、そして中南米南アフリカの需要の伸びが大きいそうです。
そしてアジアではシンガポールが17,400万ポンドと昨年より19%の伸びを示し、東南アジアでのウイスキー需要が伸びている事を示しているのです(シンガポールは東南アジアのハブなので)が、中国が前年3,100万ポンドだったのが2,500万ポンドへと約20%下落し、下落幅はこれほどではないにしろ日本と韓国も輸入額は大きく下がっているのです。
日本の数字を見ると前年上半期の日本への輸出額が3,160万ポンドだったのが、今年の上半期は2,750万ポンドと約13%も下落しているのです。
いくら昨年に比べ円高になったとはいえ、これだけ下がるとスコッチウイスキーのマーケットとして力を入れてくれるのか?ちょっとどころかかなり心配になってしまいます。
何しろアメリカ、ヨーロッパ、そして中南米南アフリカ等他が伸びている中、市場規模が年々小さくなっているのですから、スコッチウイスキーの各メーカーだって力の入れ方も変わってくるでしょうからね。
そうなると色んなスコッチウイスキーが飲みたいと思っても日本には入って来ず、楽しめる幅がどんどん狭くなってしまうのです。
なので、そうならないようウイスキー好きの皆さんが頑張ってウイスキーを飲んで頂くというのも良いのですが、一人で飲んで身体壊してもよくないので、是非周りの家族友人にウイスキーの美味しさ、楽しさを、心地よさを伝え、ウイスキーファンを増やして頂ければと思います。
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