あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 ディアジオ リミテッド・エディション2013

barvirgo2013-09-04

が発表されました。
さすがに明日のグランドモルトテイスティングに出てくる事はないんでしょうが、来年には少量とはいえ日本でも販売されるはずなので、どの蒸溜所のどんなウイスキーがリリースされるのか、簡単に紹介します。
今年は9蒸留所、10種のリリースです。
うち3蒸溜所は閉鎖蒸溜所で人気のブローラ、コンバルモア、ポートエレンです。
ブローラは1977年蒸留の35年物、アルコール度数49.9%、リフィルのアメリカンオークとヨーロピアンオークで熟成させた原酒を合わせたウイスキーで、限定2,944本、現地価格は750ポンドです。
コンバルモアも同じく1977年蒸留ですが、こちらは36年物となり、アルコール度数58.0%、リフィルのヨーロピアンオーク熟成で、限定2980本、価格は600ポンドです。
そしてポートエレンですが、こちらは1978年蒸留の34年物、アルコール度数55.0%、リフィルのアメリカンオークにリフィルのヨーロピアンオークで熟成させた原酒のヴァッティング、限定2958本、価格は1,500ポンドです。
後は現在も稼働中の蒸溜所のシングルモルトウイスキーで、列挙すると

  • カリラ アンピーテッド・スティッチェル・スペシャル−ノンエージ、アルコール度数59.6%、リフィルのアメリカンオーク&アメリカンオークの再生樽&EXボデガヨーロピアンオーク熟成、数量不明、価格70ポンド
  • カードゥ21年−1991年蒸溜、アルコール度数54.2%、EXバーボンアメリカンオーク、限定6,000本、価格160ポンド
  • ラガヴーリン12年−蒸溜年不明、アルコール度数55.1%、リフィルアメリカンオーク、数量不明、価格80ポンド
  • ラガヴーリン37年−1976年熟成、アルコール度数51.0%、リフィルアメリカンオーク&ヨーロピアンオーク、限定1,868本、価格1,950ポンド
  • オーバン21年−蒸溜年不明、アルコール度数58.5%、アメリカンオークの再生樽&リフィルEXボデガカスク、限定2,860本、価格225ポンド
  • ザ・シングルトン・オブ・ダフタウン28年−1985年蒸溜、アルコール度数52.3%、リフィルアメリカンオーク、限定3,816本、価格235ポンド
  • タリスカー27年−1985年蒸溜、アルコール度数56.1%、リフィルアメリカンオーク、限定3,000本、価格475ポンド

以上がディアジオ今年のリミテッド・エディションだそうです。
まっ、閉鎖蒸溜所のウイスキーが高いのはある程度仕方ないかとも思いますが、最近はシングルモルトウイスキー全般が値上がりしてきた気がして、今回もあるじが買えそうなのはごく僅かになりそうで、飲んではみたいけれど、ちょっと厳しいのかなとも感じました。
そして今回の発表でRejuvenated American Oak(あるじはアメリカンオークの再生樽と訳しましたが)という言葉が出てきてディアジオも再生樽を使っているという事が分かり、これからこうした樽種のウイスキーが増えて来るんだなとも感じました。
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