2015年スコッチウイスキーの輸出額(量)
を先週SWA(スコッチウイスキー協会)が発表しました。
輸出額で£3.86 billion(38億6千万ポンド)、日本円にして約6,200億円と2014年の£3.95bnに比べマイナス2.4%で、2014年が前年比マイナス7%だった事からすると下落率もかなり低くなりましたし、10年前に比べれば未だプラス56%と金額的にはかなり英国経済を支えているのが伺えます。
そして輸出量としては11億6千万本、2014年が11億9千万本だったそうなので、こちらも若干の減少だったようです。
そして今回の発表の中であるじが一番驚いたのがシングルモルトウイスキーの売上げです。
一昔前スコッチウイスキーの売上げはブレンデッドが約95%で、シングルモルトは5%程度とよく言われてました。
で、確かに最近はシングルモルトがブームで売上げを伸ばしているのも知ってはいましたが、まさかこれほどとはと思うほどスコッチウイスキーの輸出額に占める割合が大きくなっていたのです。
それはなんと!£916.4 million(9億1,640万ポンド)、日本円にして約1,470億円、スコッチウイスキーの輸出額の約1/4をシングルモルトウイスキーが占めていたのです。
これじゃあモルト原酒が不足するのも仕方がないって感じですよね。
そして今回のSWAのレポートであるじが嬉しかったのが日本の貢献について触れてくれたことです。
日本は前年比で18%アップの£76m(7,600万ポンド)、量だと2,470万本でこれは前年比36.3%増なのです。
という事は日本ではかなりブレンデッドの売上げが伸びた、という事になるんでしょうね。
まあシングルモルトも良いですが、あるじ的にはブレンデッドが伸びているというのは実はちょっと嬉しいです。
日常楽しむブレンデッド、そして時にちょっと贅沢をしてシングルモルト、そんな文化が日本に定着してくれると良いのかな、なんて思ったりもします。
まあそんなこんなの今回の発表、後とりあえずはスコッチウイスキー輸出額と量のベスト20も発表されているので、それを下記に記して本日の「小言」とさせて頂きます。
輸出額ベスト20
- アメリカ £749m
- フランス £436m
- シンガポール £211m
- 台湾 £182m
- スペイン £152m
- ドイツ £145m
- UAE £123m
- 南アフリカ £122m
- メキシコ £115m
- 韓国 £99m
- オーストラリア £90m
- インド £85m
- カナダ £77m
- 日本 £76m
- オランダ £74m
- トルコ £64m
- ブラジル £56m
- ポーランド £53m
- ラトビア £51m
- 中国 £41m
輸出量