ディアジオ、ホワイト＆マッカイを売りに出す。

昨日このニュースが流れたのですが、英国及び飲料系のサイトでは殆どがこのニュースを取り上げています。
予想出来るニュースではあったのですが、売りに出してもどこが買うのか？ホワイト＆マッカイも結構大きなグループ企業なのでちょっと気になります。
先ず事の発端は、昨年ディアジオがホワイト＆マッカイの親会社であるインド系の飲料大手ユナイテッドスピリッツを買収した事から始まります。
これによりディアジオ自体多くのウイスキーブランドを所有しているところへ以って、ホワイト＆マッカイまで傘下に置く事になり、英国内ではブレンデッドウイスキーのマーケットの約40％をディアジオが占める事になり、英国の公正取引委員会が市場での公正な競争が阻害される懸念を表明していたようです。
そこで、ディアジオとしては指導が入る前にホワイト＆マッカイグループのダルモア蒸溜所とタムナヴーリン蒸溜所を除くジュラ蒸溜所とフェッターケアン蒸溜所、グレーンのインヴァーゴードン蒸溜所、そしてホワイト＆マッカイブランドを売る事にしたようです。
まっ、ホワイト＆マッカイ社は今まで何度もオーナーが変わっているそうなので、売りに出されたからといって無くなる事がないのは分かるのですが、気になるのはディアジオがダルモア蒸溜所とタムナヴーリン蒸溜所は残すって点ですよね。
現在ホワイト＆マッカイとダルモアは明治屋が日本での輸入代理店を務めていますが、これはダルモアがホワイト＆マッカイ社の傘下蒸溜所であるから扱えているのであって、ホワイト＆マッカイ社の傘下蒸溜所でなくなったら扱えなくなり、日本に入ってこなくなる可能性もありますし、それこそホワイト＆マッカイを買う会社によっては明治屋がホワイト＆マッカイの代理店自体続けられるか分からないですからね。　(まっ！ダルモアはＭＨＤが扱う事になるかもしれませんが・・・)
また個人的にはジュラ蒸溜所をディアジオには残しておいて欲しいですね。
現在ジュラ蒸溜所のシングルモルトウイスキーは正規代理店がなく、並行品のみが日本では流通している状態なので、ディアジオ傘下に完全に収まりＭＨＤあたりが日本での正規代理店になってくれる事を期待していたのですが、売りに出してしまったら、買い手の問題もあるので日本に正規ルートで入るのは何時になるのやら・・・、ジュラ好きとしては本当に今後の展開が気になります。
そうそう、それとダルモア蒸溜所のマスターブレンダーはリチャード・パターソン氏だけれどもホワイト＆マッカイグループから分離しちゃって納得するのかな？パターソン氏は結構ダルモアに力を入れていただけあって、それも心配です。

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