あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 MBDセミナー (2)

barvirgo2014-02-06

さて、MBDセミナーはオーヘントッシャンに続き、ボウモアについては映像をまじえ講義してくれました。
先ずはプロモーションの動画を見せてくれて、その後はボウモア蒸溜所の所長エディの各行程毎の動画を見せて貰い、講師の方が補足説明をしてくれるという形で行なわれました。
ボウモアですが、スコットランドの南西、大西洋に浮かぶアイラ島で最も古い蒸溜所です。
創業は1779年、現在ではスコットランドでも数少ない自社製麦(モルティング)を行なっている蒸溜所です。
アイラ島の特徴であるピートを焚いたモルトを使用し、独特なスモーキーさが感じられるウイスキーを造っています。
という事で、ここではセミナーで見せて頂いた各行程毎のエディの動画を貼りますので宜しければご覧下さい。
 
動画を見て分かるかとも思いますが、ここでは使用している大麦がスコットランド産オプティック種だという説明がありました。
またモルティングには5日〜7日かけているそうです。
 
キルニング、乾燥行程ではピートを焚くのが15時間で、あと45時間は温風で乾燥させているそうです。
 
マッシング、マッシュタン(糖化槽)に粉砕されたモルトと温水が投入され、ウォートというスモーキーな麦汁が出来るそうです。
 
ファーメンテーション、ウォッシュバック(醗酵槽)はオレゴンパイン製の物が6槽で、醗酵は48時間かけているそうです。
 
ディスティリング、蒸溜は2回で、取り出されるニューメークスピリッツは68.5%、そして樽詰めする時には63.5%に加水するそうです。
 
マチューレーション、熟成樽はオーヘントッシャンと同じ様にバーボン樽、オロロソシェリー樽、ペドロヒメネスシェリー、その他ワイン樽やポートワイン樽なども使っているそうですが、ピートを焚く事によって得たスモーキーさが生かされるよう考えて熟成させているそうです。
まっ、後はボウモアも4種類テイスティングさせて頂いたのですが、新商品のテイスティングがあった訳ではないので、ボウモアについてはここまでとさせて頂きます。

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