あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 Bruichladdich(ブルックラディ)の動画など

barvirgo2015-11-11

先週あるじ、ブルックラディのセミナーに参加してきました。
そしてちょうど同じタイミングでブルックラディ蒸溜所の素敵な動画がYou Tubeにアップされていたので、セミナーで聞いてきた話と合わせご覧下さい。
ブルックラディはあるじの一番好きな蒸溜所なので、よくここでも紹介しておりますが、スコットランドアイラ島にある小さな蒸溜所です。
モルトウイスキーを造るポットスティルが初溜・再溜各2基ずつ、「ボタニスト」というジンを造るのに使うローモンドスティルが1基で、これはアイラ島はもちろんスコットランドで稼動する蒸溜所の中でも結構小さい方になります。
そんな小さな蒸溜所ですが、現在80名ものスタッフが働いているそうです。
大きな蒸溜所でももっと少ないスタッフのところの方が多い中、これだけのスタッフを雇用出来るのは本当に凄い事なのです。
そしてアイラ島にも拘っているので、アイラ島内で大麦を生産してもらう農家さんを年々増やしてきているのですが、現在契約農家は13軒にまで増えたそうです。
それで契約農家も増えてきているので、ブルックラディ蒸溜所でモルティングをしないのか聞いてみました。
というのも現在ブルックラディは、スコットランドのメインランド・インヴァネスにあるベアーズモルティングスというモルティング会社にモルティングを依頼しているからです。
アイラ島からインヴァネス、海も渡らなくてはいけませんし往復させるのに掛かる労力・費用は馬鹿にならないだろうと思い聞いたのですが、モルティングの作業の大変さなど考えると現状ではまだモルティングを自社では出来ないそうです。
フロアモルティング、そう簡単ではないんですね!
それとモルティングの件でもう1つ聞いた話としては、モルティングをインヴァネスの会社で行なってもらっているので、使用しているピートはアイラ島産のピートではなくスペイサイド産のピートを使っているそうです。
そして昨年聞いて嬉しかったニュースに、ポートチャーロット蒸溜所再開へ動き出すというのがあったのですが、今年になってブルックラディの前オーナー、マーク・レイニヤ氏がブルックラディ蒸溜所にあったインヴァーリーブンのポットスティルをアイルランドに造る新しい蒸溜所の為に持って行ってしまった為、新しくポットスティルを発注すると最低でも3年は掛かるので、再開話はまた先延ばしになってしまったそうです。再開を楽しみにしていたのであるじ的には凄く残念です。
なんて先週聞いた話を書いていたら動画の紹介が遅くなってしまいましたね。
という事で、動画はアイラ島のちょっとした風景とブルックラディのウイスキー造りの過程を見せるショートムービーなのでホント是非ご覧下さい。
 

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