あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 高いウイスキーや珍しいウイスキーが

barvirgo2016-09-10

美味しいウイスキーとは限らない。
改めて今週は感じました。
今週は昨日のモダンモルトウイスキーマーケットというウイスキーのイベントの他、2回のテイスティングセミナーに参加させて頂きました。
参加させて頂けた事に先ず感謝ですが・・・
確かにてイスティングさせて頂いたウイスキーは皆美味しいのですがその価格を見ると驚かされるウイスキーの多いこと多いこと、とんでもないぐらい高いウイスキーがここ1〜2年で凄く増えているのです。
確かにウイスキー造りにはコストや手間、時間等々とても掛かり、ウイスキーの人気が低かった頃は安すぎたきらいもあるのですが、それにしても上がりすぎじゃないかと感じるのです。
特にインデペンデントボトラー(独立瓶詰業者)、ボトラーズといわれるウイスキーにその傾向が感じられます。
もちろん全てのボトラーウイスキーが高いばっかりで、味とのバランスが取れていないわけではありません。
高くてもそれだけの価値がありコストパフォーマンスに優れたウイスキーも確かにあるなとは感じます。
ただそれ以上に価格が上がり、コストパフォーマンスは悪いなと感じられるウイスキーが増えているのです。
しかしどのウイスキーも宣伝用チラシなど謳い文句には美辞麗句、本当にそこまでの味わいなのかと思うぐらい良く書かれているのです。
そして最高の殺し文句なのかもしれませんが、シングルカスクで限定○○本など今買わないともう手に入れられないような感じに書かれているのです。
とはいえ限定だから美味しいわけではありません。限定ウイスキーに美味しいウイスキーも含まれているだけで、実際飲んでみると価格ほどの味ではないウイスキーが本当に多いのです。
なので昨日のモダンモルトウイスキーマーケットやテイスティング会等のイベントはとても助かります。
色々と味わいが確認出来、もちろん好き嫌いもあるでしょうがこのウイスキーだったらコストパフォーマンスが良いから買おうとか、これはコスト的にはあわないから止めようとか判断出来るからです。
なので皆さんも珍しさとかに騙されず、コストパフォーマンスに優れたウイスキーを選んで頂けたら良いなと思うあるじなのでした。
という訳で、ここ最近のあるじのお勧めはオフィシャル(蒸溜所リリース)且つ正規代理店輸入のスコッチウイスキーです。
よくこのウイスキーはオフィシャルです。といいながら並行品のウイスキーもありますので、並行品は当たりもあれば外れもあったりしますから少しの価格差なら外れない正規がお勧めになります。
これも以前に比べれば若干値上がりはしておりますがボトラーズほどの値上がりではありませんし、蒸溜所のオフィシャルという看板を背負っているので安定した味わいを提供してくれています。
とはいいながらそれでもボトラーズのウイスキーが欲しいなんて皆さんは、有料ではありますが購入前に試飲させてくれる酒屋さんやサンプルを送ってくれる酒屋さんなどが探すとありますのでそうした酒屋で試飲して、確認してから買われると良いと思います。
まあちょっと長くなってしまいましたが、あるじとしては皆さんがウイスキーをもっと身近に感じ日常的に楽しんで貰えたらと思っています。
Slàinte!

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