あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 増えるイングランドの蒸溜所

barvirgo2017-04-19

Spirits businessの記事に「English distillery count rises 413% in six years」という見出しの記事がありました。
まあウイスキーの蒸溜所だけってわけではないのですが、この6年(2010年から2016年)でイングランド内の蒸溜所が4.13倍に増えたという記事なのです。
英国全体の蒸溜所数で見るとこの6年で135%といいますから如何にイングランドに蒸溜所が増えたのかよく分かると思います。
因みに昨年英国全体でウイスキーやジンその他のスピリッツ合わせた蒸溜所の数は273だそうです。
最も多いのはやはりスコットランドで131、次いでイングランドで118、そしてウェールズが14の北アイルランドが11だそうです。
って、記事にある数字を足すと273ではなく274というのはご愛嬌で、おそらく集計した時期に若干の違いがあったのか若しくは1つの蒸溜所で複数のライセンスを持っていて合わないのかもしれませんね。
まあそれにしても結構な数の蒸溜所があり、なおいまだ増えているんですからこの先どうなるのか?楽しみでもあり、こんなに増えて大丈夫なのか?ちょっと心配でもあります。
なにしろここ数年ウイスキーにしろジンにしろ蒸溜所が増えているなとは思っていましたがここまでとは思っていませんでした。
特にイングランドは・・・
これで本当にイングランドブレグジットに邁進し、EUを離脱したらその後にウイスキーやジンのスピリッツがこれまで通り海外で買ってもらえるのか?特に知名度のないマイクロディスティラリーのお酒はどうなるのか?
せっかくスピリッツの業界自体が盛り上がっている今、出来ることなら全てとは言いませんがより多くの蒸溜所が軌道に乗り成功してもらいたいと思います。
これは同じ様にここ数年で蒸溜所が増えた日本にも言えることですしね。
そして若い方達は蒸溜酒(スピリッツ)というと強いお酒で苦手という方が増えているようですが、一気飲みしたりストレートで無理して飲むのではなく工夫して、飲んでみるとスピリッツの美味しさ面白さが分かってくるので敬遠せずに飲んで頂ければと思います。
そして増える蒸溜所、スピリッツ文化を守って頂けると幸いです。
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