あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 WWA(ワールド・ウイスキー・アワード)2018

barvirgo2018-03-24

の結果が昨日発表されました。
今回のWWAはテイスト部門で14、デザイン部門で6つのウイスキーがウィナーに選ばれました。
そして既にご存知の方もいらっしゃると思いますが、日本のウイスキーがテイスト部門の3つのカテゴリーでウィナーに選ばれ、アワードを受賞いたしましたのでご紹介します。
先ずはWorld's Best Blended Limited Releaseのカテゴリーで「Ichiro's Malt & Grain Limited Edition - Japanese Blended Whisky」、先日リリースされた「イチローモルト&グレーン リミテッドエディション」がワールドブレンデッドウイスキーとなっていて国産原酒以外も使ったブレンデッドウイスキーでしたが、こちらはジャパニーズブレンデッドウイスキーと謳っているので、国産原酒のみで構成されたイチローモルトブレンデッドウイスキーだと思われます。
そして次はWorld's Best Blended Maltのカテゴリーになりますが、こちらはニッカウヰスキーの「竹鶴17年ピュアモルト」で今回が4回目の受賞となります。
そしてもう1つ受賞したのがサントリーシングルモルトウイスキー「白州25年」でした。
まあここ数年のジャパニーズウイスキーの評価からすれば3つのカテゴリーで世界一に選ばれても不思議ではないと思いますが、それでも日本のウイスキーが評価されこうして世界一に3つ選ばれるというのは嬉しいですね。
しかし、これは昨今のウイスキーブーム、特にジャパニーズウイスキーの人気の高まりが凄いため仕方ない部分もあるんですが、おそらく今回受賞した3つのジャパニーズウイスキーを飲めることが滅多にないと思われるのが寂しいです。
そもそも「イチローモルト」は限定品ですし、限定品ではない「竹鶴17年」にしてもどこで売っているの?と首を傾げたくなるほど見かけることが少なくなってます。
そして「白州25年」、こちらは運よく見かけても税抜き125,000円もするのでそう皆さん手を出せません。
いくら素晴らしいウイスキーであっても殆ど誰も飲めないんじゃ意味ないと思うのです。
需要に供給が追いついていないのは重々承知しています。
ただ何時までもこのような状態が続いていたらウイスキーは一部のマニアだけのもの、って事になりかねません。
そしてちょっと前にも書いたようにまたウイスキー不況が来ないとも限らないのです。
なので是非、多くの皆が飲めて「日本のウイスキーって良いよね!」って語り合えるジャパニーズウイスキーを各メーカーさんも大変だとは思いますが、早くリリースしてもらいたいと思います。
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