あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 「ライウイスキー」

barvirgo2006-09-04

今回は「ライウイスキー」の話を少しさせて頂きます。
というのも今月、「あるじの店」がオープンして以来種類を増やしていなかった「ライウイスキー」を2本仕入れたからです。
確かに「ライウイスキー」自体種類が少ないのはあるのですが、それでも幾つかはあるし、最近「ライウイスキー」を好まれる方も増えたような気がするので、同銘柄の「ベリーオールドセントニック・サマーライ」と「ベリーオールドセントニック・ウインターライ」の2種類を仕入れました。
で、そうは言っても「ライウイスキー」そのものを知らないという方もいらっしゃると思うので、簡単に説明だけしようと思います。

「ライウイスキー」というのはアメリカでは「バーボンウイスキー」より歴史は古く、1,770年に初めて造られたそうです。
そして当初は人気も高く良く飲まれていたようですが、禁酒法時代や第2時世界大戦の影響などがあり、戦後はその人気をバーボンに譲ってしまったそうです。
なので、現在では「ライウイスキー」を造る蒸留所も減ってしまい、確か3つか4つの蒸留所しか残っていないそうです。

で、「ライウイスキー」がどんなウイスキーかというと、原料に51%以上のライ麦を使い、蒸留は80度以下で行なわれ、熟成は内側を焦がしたホワイトオークの新樽を使って、最低2年以上寝かさなければいけないとされています。
そしてこの基準を守ったものにだけ、ボトルに「STRAIGHT RYE WHISKEY(ストレートライウイスキー)」の表記が許されるそうです。

また、味わいは「バーボン」に似ていますが、どちらかというとライトで飲みやすい傾向があるように思います。
そんな「ライウイスキー」ですが、もし興味を持たれた方は是非今度飲んでみて下さい。