あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

 ウッドフォード・リザーブのセミナー(1)

barvirgo2014-12-05

に、先日参加して来ました。
ウッドフォードリザーブはバーボンウイスキーで、認知度の高いバーボンウイスキー蒸溜所としては珍しいポットスティル(単式蒸溜器)を使って原酒を造っている蒸溜所なので、あるじももっと詳しく勉強出来ればと思い参加して来ました。
という訳で、ここで少し聞いてきた話など紹介させて頂きます。
先ず今回のセミナーではアメリカンウイスキーの現在の状況の説明があり、それからウッドフォード・リザーブ蒸溜所の歴史、そして造りに対する拘り、で最後にテイスティングという流れでした。
で、アメリカンウイスキーの現在という点では、バーボンウイスキーが着実に売上げを伸ばしていて、その軸となっているのがプレミアム・スーパープレミアムバーボンだそうです。
そしてウッドフォード・リザーブはプレミアムバーボンのカテゴリー(39.9ドル以上)に属しているそうです。
それともう1つ売上げを伸ばしているがフレーバードウイスキーだそうです。
まっ、フレーバードウイスキーが流行っているのは知っていましたが、グラフとか見るとその伸びは本当に凄いなと思いした。
それと2000年代から2010年代に移り、レストランやバーで飲まれるお酒も変化してきたという話しになり、2000年代であればプレミアムウオツカがバックバーの殆どを占めていたのが、2010年代に入ってからはアメリカのウイスキーがかなり増えてきたそうです。
またウイスキーではないのですが、飲まれているカクテルとしてはバレルエイジドカクテルといった樽で熟成させるカクテルが流行りだし、バックバーにはバレルエイジドカクテルの樽が幾つも並んでいる店もあるそうです。
そしてアメリカのウイスキーが伸びてきた要因に、やはりクラフトディスティラリーが造るウイスキーウイスキーとも言えないスピリッツがあるそうです。
因みにクラフトディスティラリーは2010年ごろからどんどん増え、現在では500近くはあるんじゃないかと思われるそうです。
アメリカ中で誕生するので、その数を正確に把握することは出来ないそうです。
そんなクラフトディスティラリーについても幾つか話をしてくれて、先にも書いたウイスキーとも言えないお酒を造るところはムーンシャインを造っていると言って、コーンミール(トウモロコシ粉)とシュガーケーン(砂糖)を混ぜた物に酵母を入れて醗酵させ蒸留していたりするところもあるそうです。
またシカゴのコーヴァルというところは原料から樽まで全て有機栽培に拘ったオーガニックウイスキーを造っていて、コーシャウイスキーというユダヤ教徒が飲めるウイスキーという認定を貰っているそうです。
それ以外にもVirgoでも置いていたコルセアの蒸溜所の話、タウンブランチ蒸溜所の話などをして頂きました。
まああるじも時々「小言」でクラフトディスティラリーの話を書いた事がありますが、アメリカでは本当に凄い事になっているようです。
って言うか、それだけクラフトディスティラリーが誕生していて皆が皆ちゃんと酒造免許を取っているのか?と疑いたくなるような状況のようです。
で、これからウッドフォード・リザーブの話ですが、長くなってしまうので続きはまた後日とさせて頂きます。

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