あるじの小言

「あるじの店」(BAR Virgo)や洋酒(特にウイスキー)、スコットランド、まれに赤坂について書いています。

  「アイラリベンジ」 〜再びのアイラ〜

barvirgo2007-12-23

―3日目―(3)
ボウモア蒸留所」
前回はアイラオイスターファームでオイスターを買ったところまで書きましたが、 それからあるじ達は、次の見学予定が「ボウモア蒸留所」だったので、ボウモアの街に戻る事にしたのですが・・・、この時あるじオイスターファームがとんでもない場所で、牡蠣は食べれないし、買えないんじゃないかと一瞬感じていたのが杞憂に終わった事もあり、変に心にゆとりが出来た為ボウモアへの道を来る時とは変えて、地図上では近道に見える方を選んでしまったのです。
ところがこれが大失敗でした!!
何とここで選んだ道は、牧場の中を通り抜ける道だったのです。
で、これが日本だったらいくら牧場の中を通るとはいえ、当然柵があって道路上に牛が居るなんて事は無いのでしょうが、そこはアイラ、柵も無く、牛は普通に道路上に居るんですよね。
そして、これはたまたまなのでしょうが、牛が居ては進めないので、クラクションを鳴らそうとしたところ、目の前で牛が2頭角突合せ“ドガッ”と音が聞こえるぐらいの喧嘩を始めたのです。
あるじビックリしてさすがにクラクション鳴らすの止めましたね。
で、しょうがないので喧嘩を止めて道路上から居なくなるのを待ち、やっと退いてくれたので先に行こうとすると、今度は別の牛がこれも道の真ん中で、人を嘗めているのか?こっちに尻を向け、しかも尻を舐めているんですよね。
何だか牛に嘗められているのかと思うと、ちょっと悲しくなっちゃいましたね。
と、そんなこんなあり近道の筈が余計時間が掛かる事になってしまったのです。
なので皆さん、「アイラオイスターファーム」への行き帰りは注意して下さいね。
まっ、それでも何とか予定の時間までにボウモアの街に戻る事が出来、予約を入れた午後2時には「ボウモア蒸留所」のビジターセンター着きました。
そしてここでは、蒸留所所長のエディ(Edward MacAffer)氏が蒸留所内を案内してくれました。










で、通常のツアーでもフロアモルティングなどは体験させてもらえるようなのですが、あるじ達はちょっと特別扱いしてくれたらしく、ウェアハウスの奥に入れて頂き、2時間前に蒸留したばかりのニュースピリッツと、ウェアハウス内の1993年物のシェリー樽から直接汲んでくれた原酒と、1997年物のバーボン樽から汲んだ原酒の3種類を飲ませていただいたのです。
ただ、この時通常のツアーもあったらしく、あるじ達がウェアハウスの中で飲んでいたら、ウェアハウスの入り口の所に通常のツアーの人達が見え、中で飲んでいてありがたいやら、通常のツアーの人に申し訳ないやら、ちょっと複雑なものもありましたね・・・、と言ってもそんな事はすぐ忘れ、樽出し原酒を美味しく堪能させてもらいましたけどね。
しかも、あるじ達(特にヨメ)の飲みっぷりが良かったせいか、エディ氏の機嫌が 良くなり沢山注ぎ足してくれたのです。お陰であるじ結構酔ってしまいました。
そのうえエディさんたら、「ウイスキーがウェアハウスに住むエンジェルと日本の 5人のエンジェルのせいで減って困る。」みたいな洒落も仰ってくれたりしたんですよね。
まっ、他にもここでは書けないような面白発言もあったりしましたがね・・・。
こうして「ボウモア蒸留所」の見学も無事楽しく終了したのでした。